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zoom RSS カルロス・ルイス・サフォン著『天使のゲーム』

<<   作成日時 : 2012/10/25 05:13   >>

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サフォンマニアを生み出した『風の影』に続く第二弾!カルロス・ルイス・サフォンの小説『天使のゲーム』である。
部数がいくらとかは、あまり問題にすべきではないとおもうけど・・・・・・
スペイン語原書の初版発行が百万部で、『風の影』と合わせると、全世界で二千万部売れていて、各国の書評で”現代の古典”とか”世界の遺産である”とか絶賛されているそうである。
『忘れられた本の墓場』の四部作の第二弾だそうで、どうやら、この小説シリーズは、第一作目『風の影』に出て来た”忘れられた本の墓場”を中心とした壮大な物語であるらしい。
サフォンによれば、『四つのドアがあり、それぞれの入り口から入ていくと共通の宇宙に出会う』のだそうである。

『天使のゲーム』は、『風の影』よりは、具体的でわかりやすく読みやすい。


『風の影』の続きかと思っていたら、違っていた。

『風の影』は、《センベーレと息子書店》の息子ダニエルが主人公の話で、かなり幻想的で話が錯綜している。

この『天使のゲーム』にも、センベーレと息子書店は出て来るし、センベーレも息子も出て来るが・・・・

息子はセンベーレであって、ダニエルではない・・・・・・・・・時系列的に・・・・?




小説家志望の少年ダビット・マルティンが、ぐうぜんのことから、うらぶれた新聞社の使い走りとして雇われ、1917年12月のある日の事、新聞に穴が開きそうなことから、彼の保護者的存在でありバルセロナの富豪でもあるペドロ・ビダルからの推薦もあり、短編を書かせて載せてもらえることになる。


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富豪ペドロ・ビダルが乗るイスパノ=スイサのエンブレム。

1920年代当時のスペインが誇る最高級車イスパノ=スイサ。イギリスの最高級車ロールス=ロイスに匹敵する芸術品と言ってもいい自動車である。




それが、好評で、連載させてもらえることになるが、新聞社のベテランの記者たちの嫉みや妬みにさらされることになる。

いままで、天涯孤独である彼のことをなにくれとなく、心配してくれたり、かわいがってくれた連中が、手の平をかえしたように朝の挨拶もしなくなり、無視するようになったのだ。


こういうことは、現代でもありますね。

小説家だけでなく、アイドルや歌手、俳優などの芸能人と呼ばれる人たちの所属する世界、芸能人というだけでねたまれやっかまれ、あることないこと書かれるし・・・・子供たちの世界でも、いじめという形での犯罪が横行してますからね。


一般社会でも、サラリーマンの世界でも、ありますね。



で、一種の小説家になろうとする人間の出世物語かと思っていたら、違うんですな〜




ダビッドは、小説を書くわけですが・・・・・


彼ダビットは、ついに新聞社を追い出され、小説家としての道を歩んでいくが、そこに奇妙な謎の男が現れ、付きまとうようになる。



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謎の男アンドレアス・コレッリは、フランスの出版社の編集者と名乗り、10万フランの報酬で、ダビット・マルティンに、一冊の本を書き上げることを依頼する。

テーマは新しい宗教を作ること・・・・・ハッ!?である。

宗教がらみかよ〜よしてくれ!であるが・・・・


欧米人は、宗教に毒されているな〜であるが・・・・・


この出版社というのが・・・・・・・・


上巻までを読み終えて気がついたのは、これはどこかで読んだような・・・・・・・・・・?

もちろん、原書ではなく、小説のストーリーが似ているのでもない。


言わずもがな・・・・・・・・かのゲーテのあまりに有名な大作である。
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ダビットは、最初は、執筆を断るが、書かざるを得ない状況に追い込まれ、10万フランを受け取る。

魂を売ったことになるとも知らず・・・・・


しかし、彼が執筆するためには障害がある。その障害となる人物が、本を書きすすめだすと、強引な方法で取り除かれていく。


ダビットが、会う人物人物が、残酷な方法で殺され、彼が犯人と疑われ、彼自身も殺されそうになる。

ついには、『センペーレと息子書店』のセンペーレも殺されてしまう。


それでも、彼ダビットは、執筆をつづけ、本が徐々に出来上がっていく。


その本の草稿を盗み見た恋人のクリスティーナは狂気へと走り、自殺する。
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その本の内容とは・・・・・最後まで語られることはないが・・・・その本を謎の編集者アンドレアス・コレッリに渡さないために、ダビッドは、『忘れられた本の墓場』に向かい、本の迷宮の中に隠す。


『忘れられた本の墓場』には、何千何万どころか、何億何百億と言っていい本が、書棚に納まり、建物内部を形成しているのである。

まさにカタコンベである。

そして、ダビットが本を隠した場所には・・・・・


ゴシックホラーミステリーと呼んでいい小説であるが・・・・それだけでは、軽すぎるといえる。


重く暗く霧が漂う深い湖をボートで漕いで行くような物語である。
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この『天使のゲーム』の舞台となる1920年代は、第一次世界大戦後の好景気に世界が覆われたい時代であり、1929年のウォール街に始まる大恐慌時代をへて、やがて世界は第二次世界大戦へと突入する。

ダビットが書いた本の内容とはこのことか?


まだ、謎のままである。後、二冊の本が出ても解答はないかもしれない。



ダビット・マルティンは、1945年、”さまよえるオランダ人”と化して生きていた。


そこに、コレッリが現れ、おさないクリステーナを渡す。


コレッリが求めてやまなかった本を、ダビッドが渡さなかった復讐であった・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・


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本の名は、ルクス・エテルナ(不滅の光)である。


ふしぎなミステリアスな物語シリーズである。


後、二作で謎が解けるのだろうか・・・・・・・・・・・・?



                              







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー参考文献

天使のゲーム (上) (集英社文庫)
集英社
2012-07-20
カルロス・ルイス・サフォン

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天使のゲーム (下) (集英社文庫)
集英社
2012-07-20
カルロス・ルイス・サフォン

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風の影 (上) (集英社文庫)
集英社
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風の影 (下) (集英社文庫)
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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
サフォンはスペインのディケンズといわれた人
なのですね。そうなると読んでみたくなります。
不思議感が漂いますね。
スイサのエンブレム何かな?と思って調べたら
飛翔するコウノトリだったんですね〜
ロールスロイスのエンブレムもいいですよね。
ひまわり
2012/10/25 23:19
とうとう日本語訳が出たんですね。櫻弁当はまだ読んでなくて、USアマゾンのレビューでしか知りません。でもレビューでは話の筋がゴチャゴチャしているというのが多かったのですが、そうでもないわけですか。
クリスティーナは大人で死んでしまったはずなのに、後で子供になって現れるのは不思議ですね。ということは、「風の影」みたいに最後には全部何が起きたか説明がつかないのですか。
チャンスがあったら、読んでみます。
櫻弁当
2012/10/25 23:51
☆ ひまわりさんへ
不思議感が漂う小説です。ホラーっぽいところもありますしね。
たしかにロールスのエンブレムもよいですね。あのエンブレムは盗まれないように触ると車体に引っ込むように出来ているそうです。
ねこのひげ
2012/10/26 04:56
☆ 櫻弁当さんへ
う・・・・・ん・・・・・そうでもないですけどね。
謎の男アンドレアス・コレッリが、何者か?を説明してないとか・・・言うのはありますけど・・・
気付く人が気付くという事で・・・・
説明はしてないですね。
ねこのひげなりの解答はありますけど、それを書くとおもしろくなくなると思って、それは書きませんでした。
ねこのひげ
2012/10/26 05:04
図書館「天使のゲーム」25人待ちですよ〜人気です。
予約しました。いつになることか^^;

エンブレム確かに欲しくなりますね。
しかし考えましたねwww
ひまわり
2012/10/26 10:51
『四つのドアがあり、それぞれの入り口から入ていくと共通の宇宙に出会う』ですか〜。なんだか面白そう♪
『風の影』を読了してからの方がいいですか?
私も図書館で予約してみようっと(^O^)
キーブー
2012/10/26 16:11
☆ ひまわりさんへ
25人待ちとはすごいですね〜

触るとばね仕掛けで車体に隠れるようになっているそうです。
あのエンブレムひとつで30万円するとか?
さすが、ロールスです。(~_~;)
ねこのひげ
2012/10/26 18:24
☆ キーブーさんへ
実は、『風の影』より『天使のゲーム』のほうが時代的には古いです。
話としても独立してます。
だから、どちらから読んでもいいとは思いますが・・・・・どうでしょう?

たぶん、後の二作品も独立した話でしょう。
別の物語からはいて『忘れられた本の墓場』に行き・・・それに『センベーレと息子書店』がかかわっていくということでしょうね。
たぶん・・・
ねこのひげ
2012/10/26 18:34
「天使のゲーム」って、そういう本だったんですね(^^)この間、本屋さんで平積みになっていました。
面白そうですね〜漸く重い内容の本を切ない気持ちで読み終えたとこなので、ケタケタ笑える本を買ってきましたが、「天使のゲーム」炬燵に入って珈琲を飲みながら読みたいです
koko
2012/10/28 00:18
☆ kokoさんへ
面白いですよ〜
1冊目の『風の影』もファンタジックな話ですが、『天使のゲーム』もファンタジーな話で、エドガー・アラン・ポーの系列かと思いますので、楽しめますよ。
コタツに入て珈琲を飲みながら・・・・いいですね〜
秋の夜長を読書でお楽しみください(*^。^*)
ねこのひげ
2012/10/28 04:27
読みましたよ〜。
確かに「ファウスト」と「夜明けのヴァンパイア(Interview with the Vampire)」を取り混ぜたような感じです。それに「風の影」の主人公のダニエルのお母さん、イザベラ、が、元気で頭がよく口の立つ17歳の娘で出てくるのが、この話を面白くしていますね。
でも、櫻弁当には、なにか不完全燃焼です。スッとするような解決がないです。
次のサフォンの本は、「The Prisoner of Heaven」という題です。これは「天国の捕虜」又は「天国の囚人」かな、この二つはちょっと意味合いが違ってきますね。このプリズナーはマルティンのことで、話は「風の影」が終わりで忘れられた本の墓場を守る人になったフェルミンが主人公になるというふうに聞きました。
それで「天使のゲーム」の説明がつけばいいんですけどね〜。
櫻弁当
2012/11/15 06:57
☆ 櫻弁当さんへ
読まれましたか・・・・
不完全燃焼・・・・たしかに!
四部作ということなので、四作品目まで不完全燃焼が続くかもしれませんよ。

ねこのひげは、四部作が終わっても、よくわからないところが残るような気がしますけど・・・・
幻想と怪奇系の小説というのは、モヤモヤとした部分を残して終わるのが多いですから・・・・
後は自分で想像してくれ!みたいな終わりのような気がします(~_~;)
ねこのひげ
2012/11/15 07:11

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カルロス・ルイス・サフォン著『天使のゲーム』 ねこのひげ/BIGLOBEウェブリブログ
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