ねこのひげ

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zoom RSS DVD三昧ー『イングロリアス・バスターズ』

<<   作成日時 : 2011/12/01 05:58   >>

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クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』をDVDで見る。
最初は、ブラッド・ピットが主演かと思ったが、主演はクリストフ・ヴァルツに乗っ取られたようである。(゜o゜)
最初にお断りしておくが、おもい切りネタバレするのでネタを知りたくない人はここで閉じられるように願います。
小生の稚拙な文章でネタバレしたからといって、作品そのもののおもしろさが損なわれるとは思わないけどね。

主役は絶対にこのおじさんである。
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”ユダヤハンター”と呼ばれるハンス・ランダ大佐である。

彼は言葉巧みに狡猾に相手の弱点に入り込んでいく。

このおじさんの会話がすべてといっていい映画である。だから、文章でいくら語ろうとも映像を見なければ、面白さがわからない映画なのである。

映画の中では、頭の皮をはいだり、バットで頭を殴って殺したりとかなり残酷なシーンが出てくるが、どちらかというと会話劇の映画である。



ナチス占領下のフランスの農場に行き、農場主に物腰柔らかく生粋のフランス人のように流暢なフランス語で話しかけ、匿っているユダヤ人がどこにいるか無言の脅迫のうちに語らせ、途中で「あなたは英語が話せるはず、私も英語が話せるから英語で話そう」と言って、英語で会話をはじめる。

それは隠れているユダヤ人が、英語が理解できないことを見越したことだった。

そして、床下に向けて機銃掃射をさせる。

そのとき、ただ一人逃げていった・・・・いや、ランダ大佐が、「まあ、いいか」と見逃してやった少女ショシャナが、映画館主となって彼の前に現れることになる。
ランダ大佐、大人になったシャナナには気がつかないが・・・・どこかであったような気はする。
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彼女は、エマニュエル・ミミューと名乗って、ナチス占領下のフランスで小さな映画館を営みながら、復讐の機会を狙っていた。

ランダ大佐だけではなく、ナチス全体に対する復讐に燃えて。

彼女に惚れているドイツの英雄である狙撃手のフレデリック・ツォラー一等兵を通じて、ヒトラーやゲッペルス宣伝相が出席するパーティーにでるようになり、ランダ大佐にも再会するが、ランダ大佐は疑りながらも気がつかない。

このあたりも面白いですね。

そして、ついに彼女の経営する映画館でフレデリック・ツォラー一等兵が自ら出演する映画『国民の英雄』が、ヒトラーやナチスの首脳陣列席の元に上映されることになる。

これは、ツォラー一等兵がショシャナに惚れているために彼女の気を引くために豪華な映画館から彼女の小さな映画館に、プレミアム上映を変えさせたのであった。


その機会に、ショシャナは、とんでもない方法でナチスに復讐することにする。

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一方で、主役であるはずのブラット・ピット演じるアルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人の犯罪者の部隊であるイングロリアス・バスターズは、ナイス占領下のフランスで、ドイツ兵を次々と殺し、自分たちの仕業である証拠として、殺したドイツ兵の頭の皮をはいでいった。
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これは、アルド・レイン中尉が、アパッチの血を引くアメリカ人ということになっているためであるが・・・・史実では、最初に頭の皮をはいだのは、インデアンではなく、インデアン狩りをした白人たちである。

その仕返しとしてインデアンたちも殺した白人の頭の皮をはぎだしたのである。

とかく、歴史の真実というのは、勝ったほうに都合よく語られるものである。





次々とドイツ兵が殺され、頭の皮をはがされていくことに対して、ヒトラーは怒り心頭になり、ランダ大佐にイングロリアス・バスターズの撲滅を命じる。


一方で、連合軍側のヒトラー暗殺計画も進められ、ドイツ人女優のレジスタンスであるブリジット・フォン・ハマーシュルクとドイツ将校に化けた連合軍側の人間が、イングロリアス・バスターズと酒場で待ち合わせすることになる。
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ところが、酒場で、ドイツ軍の軍人たちが、一人の兵隊に子供が生まれたことを祝ってパーティーをしていたために、問題が起きる。

女優であるブリジットにサインを貰っていた兵隊が、女優のお供のドイツ将校の訛りがおかしいことに気がつく。

このあたりの会話のやり取りもおもしろい。ドイツ語にもお国訛りというのがあるのである。

当然ですが(^^ゞ


なんとかごまかすが、ウィスキーの注文の仕方がドイツ人ではやらないやり方であったので、正体がばれる。

ドイツ人であれば、3つ注文するときは、親指と人差し指、中指を立てて注文するのに、彼は人差し指と中指と薬指を立てたのである。

それでイギリス人であることが、ばれる。

そして撃ち合いが起こり、殺しあうが、女優を救い、ブラピのレイン中尉は引き上げる。

レイン中尉は、女優のブリジットから、ショシャナの映画館に、ヒトラー以下ナチスドイツの首脳陣が集まることを聞き、映画館でヒトラーを暗殺することを計画する。



ショシャナとイングロリアス・バスターズの暗殺計画二つが同時に進行することになる。

しかし、酒場の殺し合いの場所に調査に訪れたランダ大佐は、なにかに気がついていた。

そして、イタリア人に化けたレイン中尉とイングロリアス・バスターズに、映画館であったときイタリア語で話しかける。

イタリア語の片言しか話せないレイン中尉とイングロリアス・バスターズを、ランダ大佐はからかいまくる。

明らかに正体に気がついているのである。


イタリア語の発音を何度も繰り返させて、たどたどしい発音をなんどもさせる。

だが、なぜか、イングロリアス・バスターズを見逃して自分たちの席に向かわせる。

席に向かった二人は、足に時限爆弾をつけていた。



ランダ大佐は、女優ブリジットを一部屋に招いて、ジワジワと正体がばれていることを気づかせた後、のしかかって首を絞めて殺す。

そして、ブラピのレイン中尉を拘束して、車に乗せ連れて行き、親衛隊のランダ大佐の取調室でランダ大佐は、レイン中尉の上司に電話をさせる。

ブラピ、いいとこなしである。

なにをするかと思ったら、ランダ大佐は、進行中のヒトラー暗殺計画は、自分が協力したもので、成功の見返りに、アメリカ国籍と年金を要求。さらにナンタタケットに別荘を。

あきれるレイン中尉。

要求が入れられなければ、映画館に電話をして爆弾の爆発を止めさせるという。


すべての要求が呑まれ、ランダ大佐はレイン中尉を連れて、国境に向かう。

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映画館では、「国民の英雄』のなかで、アメリカ軍が次々と殺されるのを観て、ヒトラー、ゲッペルス以下ナチス首脳陣が笑い転げていた。

そのとき、上映されている映画の場面が変わり、ショシャナが映り、ナチスに対する復讐を告げた後、スクリーンが燃え上がる。

スクリーンの後ろで、シャシャナの恋人であるマルセルが、大量のフィルムに火をつけたのだ。

このころのフィルムというのは、非常に可燃性が高く、たびたび映画館が火事になることがあった。


ねこのひげの子供のころ通っていた広島の映画館も火事になり、そのあとにパチンコ屋が出来たが、このパチンコ屋は西城秀樹の実家である。


驚くヒトラーとゲッペルスに、イングロリアス・バスターズが機関銃を撃ち込み殺す。そして、逃げ惑うナチス将校やその夫人たちに機関銃を撃ちまくっている最中に、時限爆弾が爆発し映画館は火に包まれる。


ヘッ!?である。

オイオイ??????である。

ヒトラー、ここで死んだのか?である。

歴史と違うぞ!?いいのか????である。

ちょっとムチャクチャな気がしますが・・・・・・・・・・・ね・・・・・・・・




で、最後に、ランダ大佐は、国境でレイン中尉の拘束を解き、これで終わりかと思ったら・・・・・・


レイン中尉は、逆にランダ大佐を拘束して、一生消えない跡を体に刻み付ける。

ランダ大佐は喚くが、レイン中尉は、上から怒られるかもしれないが知ったこっちゃないと刻み付ける。

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実際にイングロリアス・バスターズは存在し、ユダヤ人たちは、ドイツ兵を捕えては、森で殺していた。

第二次大戦終了後も、ユダヤ人たちは、アルゼンチンなどの南米諸国に隠れたナチスドイツの首脳を探し出して復讐をした。

現在もイスラエルの秘密警察モサドは、ナチスの生き残りを探しているそうである。








映画オタクのタランティーノの集大成ともいえる見事なできばえである。

ありとあらゆるところに、いままでの映画のオマージュが散りばめられている映画である。

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タランティーノは、いつも映画の中に、過去の映画ののオマージュを入れている。
ひとつひとつ、マニアックに探していくのもこの映画のひとつの楽しみ方かもしれない。

タランティーノ本人もヒチコックのように映画の中に出演している。


ブラピがまるっきり活躍しないのがいい。ただの粗野なアホな男レイン中尉として出ている。

それに対して、ランダ大佐を演じるクリストフ・ヴォルツが見事である。

実に良い。

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アカデミー賞助演男優賞を受賞したが、主演男優賞の間違いではないのかね?


冷徹な男と惚けた味わいを使い分けて、実にいい演技でありました。


実際に、ドイツ語、英語、フランス語を流暢に話せるそうである。







                                


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参考YouTube






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参考資料








イングロリアス・バスターズ [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル
2010-05-12

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
これを映画館で見た時は、
あまりの残酷さに、
ちょっと気分が悪くなりましたが
主役はブラピじゃないと思いましたね。最後の復習シーンはオイオイと思い、あんたの目的はそこ!と呆れたものです。
昨日「三銃仕」を見たのですか、
このおっさん何処かで見た!
とずっと気になっていた枢機卿役が、
調べてみたら
クリストフ・ヴォルツでした。
やっぱり上手かったです。
あ、酒場のシーンはドキドキしました
ミヤニャン
2011/12/01 07:46
☆ ミヤニャンさんへ
ちょっと残酷なシーンが多かったですね。
ランダ大佐の変心ぶりには驚きましたね。実際のナチスの要人たちも世界中逃げ回ったようですけどね。
ブラジルで捕まった奴もいます。
クリストフ・ヴォルツは、この作品で有名になり、あちこちからオファーがあったようです。
ねこのひげ
2011/12/01 07:58
予告を観たとき面白いだろうな!と思いました。
ブラピが冴えない役なんですねー。
タランティーノらしい。
ヴォルツはイケてましたね!
ふたりのやり取りもウケました^^。
ひまわり
2011/12/01 20:20
☆ ひまわりさんへ
戦争映画で、ブラピが、活躍する映画だと思っていたので驚きました。
まったくタランティーノらしいひねった映画ですね。
ともかく、ヴォルツに驚かされた映画でした。(~o~)
ねこのひげ
2011/12/02 07:09
この作品、結局観ずじまいでした(~_~;)
ブラピ、主役ではなかったんですね。意外です。
ナチの残党狩りは、執念深く続いてますね。まあでもホロコーストの惨たらしさからするとわかる気がしますが。
フォーサイスの「オデッサファイル」を思い出しました。
収容所の生き残りのユダヤ人にしてみたら、ナチの残党をすべて殺さない限りは、戦争は終わらないんでしょうね(~_~;)
キーブー
2011/12/03 18:31
☆ キーブーさんへ
タランティーノらしいトンデモ映画です。
ブラピ。宣伝では主役になってますけどね。
開けてビックリ。
ヒトラーの暗殺が成功しちゃうんですからね。機関銃で穴だらけにされます。
ベルリン陥落直前の自殺という歴史上の事実は無視です。
ブラジルやアルゼンチンのジャングル奥深くまで追跡しているんですから、すごい執念ですよね。
ねこのひげ
2011/12/04 04:35
お笑い映画か、何かのパロディかと思って見に行ったら『そっか・・タランティーノだもんね・・・』とあまりの恐さに驚いて、怖いのに眠ってしまって、結局なんの話かわからずじまい・・・
アメリカ人じゃないと笑いのツボは理解できないのかな?とも思いましたが・・寝てしまうなんて、自分に呆れました。
くろねこ・ぷぅ
2011/12/14 15:19
☆ くろねこ・ぷぅさんへ
お笑いと言えばお笑いですかね。ブラピもいちいち大げさなわざとらしい表情をしてますしね。
タランティーノの映画は、昔の映画のオマージュだらけですしね。
寝てしまうとはすごいですね〜(*^。^*)
ねこのひげ
2011/12/14 19:14

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