ねこのひげ

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zoom RSS 戦争の犬たち(ワイルド・ギース)ー傭兵ビジネス

<<   作成日時 : 2010/09/01 05:02   >>

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アカデミー賞6部門受賞の映画『ハートロッカー』の冒頭でも、『戦争は麻薬だ。』という言葉が出てくる。戦争における高揚感を味わった人間は、その高揚感を忘れることが出来ず、戦争を嫌悪しながらも、また参加したくなる。
日本人でも、本当の戦争をしたくてフランスの外人部隊に入隊した奴がいる。
戦争というのは、人間を中毒にする力があるのかもしれない。
だから平和が訪れないのかもしれないね。



傭兵というと、昔の人は、フランスの外人部隊を描いた映画『外人部隊』。今の人は映画「グラジエイター」あたりを思い出すだろうが、ねこのひげは、傭兵を描いた『戦争の犬たち』という、フレデリック・フォーサイスの小説を思い出す。

この『戦争の犬たち』という小説は、フォーサイスが実際に行おうとした革命計画を小説にしたものである。


フォーサイスは、BBCの記者としてアフリカのビアフラに赴き、取材をしてビアフラの悲惨さをリポートにしたが、BBCによりボツにされた。

石油の利権が絡んでいて、イギリスにとって、ビアフラの内情を告発されることは都合が悪かったのである。


石油の利権と民族対立により、ついに独立を宣言したビアフラは、ナイジェリアの侵略によりその独立を阻止され、ナイジェリア軍により国境を封鎖されたために、戦いの終りには200万人もの餓死者を出し、”ビアフラの悲劇”として知られるようになった。


とうじ、ねこのひげたちもガキであったので、痩せている奴のことを、「ビアフラの子供みたいだ。」と言ってからかった覚えがある。


やせてミイラのようになったビアフラの子供の画像が世界中に配信されていたからである。


現在、ビアフラはナイジェリアの一部となっているが、多くの難民が隣国に流れ出た。

フォーサイスは、後にこのときの取材をもとにしたドキュメンタリー『ビアフラの悲劇』を出版した。





フォーサイスは、BBCを退社して作家となり、あのフランス大統領ドゴールの暗殺計画を描いた有名なベストセラー小説『ジャッカルの日』を出版して巨万の印税を得た。

映画はブルース・ウィルスのリメイク版の『ジャッカル(原題theJackal)』より1973年の『ジャッカルの日』のほうがいいけどね。


小説『ジャッカルの日』の印税を元にしてフォーサイスは、祖国を失ったビアフラの人々のために、赤道ギニアを、彼らの国にするために、傭兵を雇い、革命を計画したが、内部の裏切りにあい、計画は失敗した。

とうじ、ニュースで大々的に報じられたので、ビックリした覚えがある。

三島由紀夫の切腹以来の驚きだった。

小説家が自分の作品と同じような事を実行するのかと驚いたのである。

『赤道ギニア』は、地図上の下のほうにあるが、民族的には、ビアフラと同じ民族国家であるが、独裁政権のため国家としては破綻しており、最近でも、革命騒ぎがあった。

外務省により危険地域に指定されており、旅行を避けるべき国のひとつに上げられている。


革命を起こそうとした現実の計画は失敗したが、その計画を元にして書いた小説が『戦争の犬たち』であり、映画化されたのである。

小説は、傭兵達の戦争を準備していくようすをドキュメンタリータッチで克明に描いて見せ、最後に雇い主である企業さえだまして、現実では失敗した革命を小説の中で成功させる。

戦争シーンは、わずかで、そこまでの過程を描いている。独裁者を倒した後、その国を革命家に任せて傭兵達は引き上げていく。

小説とはいえ、ちょっと、かっこよすぎるけどね。


映画の『戦争の犬たち』は、戦闘シーンがメインの作品で、クリストファー・ウォーケン主演にもかかわらず、小説とは、少々異なる作品となっていたが、独裁政権下の殺伐とした雰囲気や戦争のやりきれなさはよく出ていた。。


むしろリチャード・バートンが主演した映画『ワイルド・ギース』のほうが、小説『戦争の犬たち』に近い雰囲気でありましたけどね。

原作者は違うんですけどね。

 『ワイルド・ギース』とは”野鴨”のことだけど、傭兵達の別称でもある。主演のリチャード・バートンも、傭兵隊長のシャノンのようにかっこよかった。



いまから3年前の2007年10月13日、その『戦争の犬たち』の主人公の傭兵隊長シャノンのモデルであるといわれたフランス人元傭兵隊長”ボブ・ドナール”氏が78歳で死去した。


これで、傭兵の活躍する時代は終焉したとおもっていたが・・・・


アメリカ合衆国にも傭兵部隊があるんだね。

その名を『ブラックウォーター』という。

これが、おっとろしい会社なのだ。



表向きは、アフガニスタンや、イラクなどで活躍している民間の警備会社ということになっているが、明らかに日本の警備会社とは違う。


実態は、民間の軍隊なんだね。


警備会社とは名ばかりで、完全に軍隊なのだ。世界中の、職にあぶれた元軍人たちー旧ソ連や、東欧諸国の元軍人、つまり、プロの戦争屋たちが、このブラックウォーターに雇われている。


わずか数ヶ月で、アメリカ合衆国内での平均年収の10年分ぐらいが支払われるからだ。

ただし命の保障は無い。自爆テロにあったら終りである。

それでも、続々と集まっているそうである。


『ブラックウォーター』とは、傭兵を雇う会社なのである。


そして、雇い主は、アメリカ合衆国なんだな。


アメリカ合衆国は、軍備を縮小させていると見せかけて、裏で拡大しているのである。


もちろん、内緒だけどね。ブラックウォーターは、あくまで民間の警備会社と言うことになっている。


彼らは、国家の法律や面子に縛られることがないため、極悪非道なことを平気で行っている。



もっと、非道なのは、その上にいるアメリカ合衆国だけどね。


もちろん、アメリカ政府に問い合わせても知らぬ存ぜぬの一点張りである。

ブラックウォーターはあくまで民間の警備会社であり、傭兵達は警備員なのだそうである。



戦争は無くなることはないのですかね?






                                  


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

参考資料





戦争の犬たち (上) (角川文庫)
角川書店
フレデリック・フォーサイス

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
「ジャッカルの日」はおもしろい作品でしたよね。さえない刑事が何度もタッチの差でジャッカルを追い詰めて、でも結局はジャッカルの正体がわからないままに終わるんでしたよね。ウィリスの映画もそれなりにおもしろかったけど、小説とはまた別モノって感じでした。
ブラックウォーターって、初めて知りました。
極悪非道なことって、いったい・・・具体的に知りたいような、怖いような(~_~;)
フォーサイスが実際に革命を起こそうとしてたんですね。それにも驚きました。
キーブー
2010/09/01 15:09
☆ キーブーさんへ
古いほうの『ジャッカルの日』は、正体がわからないのが不気味でよかったですね。ウィルスのほうが武器が大げさで・・・・・(ーー;)

『ブラックウォーター』は、アメリカ軍の規律に縛られないので、裏で色々やっているそうです。

『赤道ギニア』という国も、1人の独裁者に支配されて国家の体をなしていないそうで、2007年にもイギリスの特殊部隊の退役軍人とサッチャー首相の息子が組んで革命を起こそうとしましたが失敗しました。
成功していたら、英雄になれたかも・・・(>_<)
ねこのひげ
2010/09/01 17:39
何だか背筋が寒くなるような・・お話しですね。

本も映画も見ていないのが残念なんですが・
戦争は無くなって欲しいです。
サブ君は、ねこのひげ♪さんが大好きなんですね。
力のある素敵な眼をしています。(^^)
ayu
2010/09/02 01:27
☆ ayuさんへ
はい、戦争はなくなって欲しいですね。

サブは、いまも膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしてますよ。(^^♪
ねこのひげ
2010/09/02 04:43
 「戦争の犬たち」も「ジャッカルの日」も読んだことがありますが、「戦争の犬たち」にまつわるフォーサイスの裏話は知りませんでした。面白いです。
 「ジャッカルの日」の古いほうの映画は見ました(^^ゞ。
 表向きは民間の警備会社の傭兵部隊(軍隊)のことは、テレビでやっていました。米国としては金はかからないし、悪者にもならないから好都合なんでしょうね。将来は、大企業になる可能性があります。
 ブログ記事にした伊藤計劃さんの「虐殺器官」と「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」は、その「ブラックウォーター」のような民間の傭兵部隊が世界を牛耳っていくというSFです。将来実際に起こりそうな話です。そうならないことを祈ります。
遊哉
2010/09/02 21:35
地球上に人間が存在する限り
戦争は無くならない・・のでしょうか。

それにしてもサブ君の眼は色っぽいなァ〜
Maria
2010/09/03 02:39
☆ 遊哉さんへ
テレビでやったのは、知りませんでした。観たかったです。
伊藤さんの本は、近くの書店を捜しましたがないので、こんど注文するか?と思ってます。
ねこのひげ
2010/09/03 05:06
☆ Mariaさんへ
そうでもないと思います。真剣に平和を望めば戦争はなくなるのではないでしょうか?

たぶん・・・・・(^・^)

きっと・・・・・・・(*^_^*)
ねこのひげ
2010/09/03 05:11

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