ねこのひげ

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zoom RSS アメリカ旅行でのちょっとした思い出

<<   作成日時 : 2010/08/12 05:13   >>

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アリゾナの田舎の町で、食事をしたときのことをフッと思い出した。
なんでいまごろ・・・・・・?だが、まあ、理由はおのずから知れようというもので・・・・また頭の中の引き出しに仕舞ってしまわないうちに書いておこう。ということである。
前々・・・・回で書いた映画『イエローハンカチーフ』に脳みそが刺激されたのかもしれない。
ということにでもしときましょうか。(笑



アメリカのロスアンゼルスに仕事に行ったとき、どうしてもアリゾナのツーソンまで、ひとりで行って来なければならないことになって、飛行機で行けば良いのに、アメ車をレンタルして行った。
バイクで行ってみたかったけど、1人でバイク旅というのは、いささか・・・ビビッていたので・・・・・・・『イージーライダー』と同じ目にあいたくなかったからね。

でも、借りた車はアメ車のコンバーチブル・・・とうじはオープンカーと呼んだ。いまもかな?

ホロをはずしてぶっ飛ばす。

しかし、気持ちよかったね。

一度は、やって見たかったんだ。

若気の至りだけどね。いまだったらさっさと飛行機で行っちゃうかもね。

車種は忘れた。フォードだったか?シボレーだったか?記憶にさだかではない。

ドでかい4シーターのアメ車だった。

サングラスをかけ、地図を助手席に広げておいて、フリーウェイでツーソンをめざす。

はるか、むかしなので、なんの仕事でツーソンまで行ったのかは、もう忘れたけどね。(^^ゞ

砂漠と荒野が続く中を、ただひたすら走る。眠気を誘う変わらない光景と、一直線のフリーウェイ。

フリーウェイ8号線で、カサグランデに出て、10号線でツーソンに向かうことにする。あまり知らない田舎道を通って砂漠の真ん中でガス欠なんてしゃれにならないからね。

フリーウェイならガス欠しても故障してもなんとかなるだろうと思ったのもあるし、観光用の標識に気をつけていれば迷うこともないだろうというのもあったのであるが・・・・・後から聞くと、けっこうやばいそうだけどね。


手を上げても、無視されて、町まで何時間もかけて歩いたという話や、乗せてくれた奴に身包みはがされて放り出された奴がいるというような話を、ロスに帰ったときに聞かされた。


なので、ガソリンだけはガッチリ満タンにしておいた。


カサグランデとはスペイン語で『大きな家』という意味で、実際、先住民の作ったという大きな泥の家の遺跡がある。

チョットだけ見た。

土で出来た大きな四角いビルのようで、いまにも崩れそうであった。



10号線で、ラスベガスからフェニックス周りでもよかったが、少々遠回りになるのでやめた。10号線は、以前の記事で書いたように、後にバイクツーリングに参加して走ることになったんだけどね。



で、8号線を走り、昼ごろに、最初に書いた名前も忘れた田舎町にはいり、レストランをさがすというか、一本道の横に、まるで西部劇映画にも出てきそうなデザインの建物。両開きのスイングドアのついた酒場みたいな建物が建っていた。

周りを見渡しても、レストランらしきものは、そこしかなさそう。もちろん、マクドナルドやケンタッキーなどのようなチェーン店らしき店もない。

現代から取り残されたような街。

開拓時代からあるのかもしれないようなレストランだな・・・・?と思いながら、恐る恐る入る。

東洋人だから、拒否されたらあきらめて昼抜きでいくかと思いながらはいた。

店の中のざわついていた声が止まり、全員がこっちを見た。

5つあるテーブル席は満員で、カウンターにも、ひとつしか空いてなかった。

全員の視線をヒシヒシと感じる。全員といっても10人ていどだが・・・・・

席を指差したら、カウンターのなかの、雑巾を首からぶら下げているのかと間違えそうなあごひげしたおっさんが頷いたので座った。

右隣がいかにものアメリカの田舎のおっさん。左がそばかすだらけの金髪の少女。美人とは言いがたいけど可愛い10代前半の女の子。興味シンシンでこちらを見ている。


メニューを広げると「パンケーキーがおすすめよ。蜂蜜をかけるととてもおいしいの。」 と声をかけてきた。

「・・・・じゃっそれを頼もうかな・・・・・」とまたメニューに目を落とすと・・・・

「飲み物はコーヒーがいいわよ。ここのはドリップでいれるから、インスタントじゃないの。」


「・・・・・・・」アメリカのコーヒーはまずいのが定評なので、コーラーにしようと思っていた。


「おい、アイリス。日本人が困っているだろ。自分で選ばせてやれよ。」と隣のおっさん。

「ごめん」

「いや・・・・いいんだよ。」と言って注文しようとしたが、カウンターのなかのおっさんが、こちらを向いてくれない。

困って女の子のほうを見たら「この店では、まず、チップをだすのよ。」

「みんなが、よくチップを忘れて行くから、それからは、まずチップを出さないと、返事もしてくれなくなったのよ。」

なるほどである。

チップというのは、ふつうは、後で出すものだが、親しすぎて、忘れるのか?

「毎日通っているんだから、チップなんてよ・・・とるかね?」と隣のおっさん。

なるほど。


ポケットから小銭を出してカウンターの上に置くと、その音で、おっさんはクルリとターンをして振り向き「注文は?」と聞いてきた。

1メートルも離れていないから聞こえてないわけはないと思ううんだけど・・・・・・

「パンケーキとコーヒーを・・・・」

「フン」と頷いて、またむこうを向いて、奥に怒鳴る。奥が厨房だ。

パンケーキとコーヒーは、まるで用意されていたかのように、すぐ出てきた。

味は、アメリカの食い物のわりには、まずまずだった。蜂蜜が濃厚でうまかった。

コーヒーは、ほんとうにうまかった。

パンケーキは、どこの国で食べてもそれほどひどい物は出てこないので、注文することにしている。

「どこから来たの」

「・・・・・・ロスアンゼルス」

「ちがう。日本のどこから来たの・・・」

「・・・・・東京」

食べている間、次々と質問が飛んできた。

「へーっ、東京か・・・遠いのね。」

「・・・・・・ロスまで飛行機で10時間」

「いいな、遠くまでこれて・・・・」

その後も、質問が続いたが、あまり覚えていない。英会話能力が低いというのもあったけどね。

女の子も、ゆっくりとしゃべってくれた。


女の子の英語を頭の中で日本語に直してから考え、答えを日本語から英語になおすので、時間がかかる。

長くても半年ぐらいアメリカ人だけの中にいると、自然と出てくるようになるけどね。




こちらにとっては、たわいない話でも、アリゾナの田舎で生まれて暮らす彼女にとっては、おおいに興味があることだったのだろう。

たぶん、生まれて死ぬまで、この町を出て行くことはないだろうしね。


日本の女の子の服装とか、生活のことを質問された。


その後、食事の代金を払ったら、おっさんが、その中の5ドル札を取り出してサインをしてくれと言う。

「?」

「日本人が来たのははじめてだからな。」と言いながらペンを渡された。

日本語で自分の名前を書いてやったら、ピンで後ろの壁に貼り付けて、しげしげとおっさんが眺めていたら・・・

「これが日本語か・・・」

「おもしろい字だな」と2,3人が寄ってきて眺めていた。


いまも、そのレストランがあったら、そのサイン入りの5ドル札は貼ったままかもしれない。



女の子は、レストランの出口までついてきた。


オープンカーを、じっと見ていた。

「ねえ、乗せてくれない?」というので、「いいよ」と言って、町外れまで乗せてやった。

と言っても、わずか数百メートルだが。

それでも、うれしそうだった。

町はずれの垣根のところで止まって降りた後、走り出したオープンカーに向かって、砂ホコリ舞う中で、女の子は手を思い切り振っていた。


まあ、思い出と言ってもそれだけの話だ。


その女の子となにかいいことがあったわけでも、事件があったわけでもない。

住所も電話番号も聞かなかった。


そうそう、女の子が降りた後、ドア越しに頬にキスをしてくれた。

いいことと言ったら、それくらいである。

若かったから、ちょっとコーフンして、にやついてしまったけどね。

鼻歌が出た。(^^♪


ほんとうはね。あまり気楽に乗せてはいけないそうだけどね。

見られたら、ぶん殴られる危険がある。

もしかしたらショットガンで・・・・・ということもあるそうだ。






わたしが、海外に行くと老若男女問わず、地元の人に、親切にされることが多い。日本国内の旅行よりいいくらいだ。

中国人や韓国人に間違われたこともない。

中国でも日本人か?といわれる。

フランスやドイツのそうとうな田舎でも、日本人だと言ったわけでもないのに、日本人とわかってもらえる。


よほど、日本人らしい顔をしているのか?とも思う。


                             (?_?)


再び、フリーウェイ8号線を走り、砂漠の一本道をカサグランデに向かい、10号線にはいりツーソンに向かった。


無事、着いた。




ツーソンは、人口50万人の砂漠の都会である。


1月から2月にかけて開催される世界的な宝石の展示即売会をする『ツーソンミネラルジャムショー』で有名である。


近郊にはあの『OK牧場の決闘』のあったツームストーンがあり、モハーヴェ空軍基地と同じく”飛行機の墓場”として知られるデビスモンサン空軍基地がある。

最近では、この三つが目的の日本からの観光客も多いようだ。



こちらは仕事で行ったので、観光はほとんどできなかったが、通り掛りの店で、当時の彼女にアメジスト。自分用のおみやげに”恐竜のウンコの化石”を買った。(^^ゞ


帰りにも同じ道を走ったはずだが、その田舎町に寄ったかどうかの記憶がない。


記憶にないということは、たぶん、寄らなかったんだね。いまだったら絶対寄るだろうけどね。(+o+)



まあ、それだけの話です。


若いときは、とかく無謀なことをしたがるもので・・・・・・さいきんは熟年にも多いですが・・・・(^^ゞ


これから、夏休みやお盆休みなどで、海外旅行に行かれる方も多いと思いますが、気をつけていってください。




                               



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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
淡々とした文章なんですが、いい話ですね。
この淡々としたとこが、また上手い。
情景が目に浮かびます。
アメリカ映画なんですよねえ。
フィルムが回ってるような感じがするんですよ。
多分映画だったら、この先何か事件が起こるんでしょうけど(笑)
いい思い出の1ページですね^^
タフィー104
2010/08/12 11:49
ぐっとひきこまれて読ませていただきました(*^_^*)
読書の世界ではけっこう外国はあちこち行ってますが(笑)、実際の海外旅行はしたことがないんですよね。ここ十年ほどはそれどころではなかったし(~_~;)
でも今は、行こうと思ったらどこへでも行けるわけだし。どこか海がとびっきりきれいなところへ行ってみたいなあ♪
キーブー
2010/08/12 15:26
☆ タフィー104さんへ
じっさいには、事件や事故に出会うことは、多くはないんですよ。
年間何百万単位の人が旅行して帰ってきてますから・・・
映画やドラマのようなことは簡単には起きません。
まあ、なんどか、ありますけどね。
バイクで崖から落ちたことあります。
それはいずれまた・・・・(^^ゞ
ねこのひげ
2010/08/12 18:34
☆ キーブーさんへ
ねこのひげも、ここ10年以上動きが取れません。
オヤジの認知症・・・・死。オフクロのガン、脳梗塞、心筋梗塞・・・認知症と色々続いたもので・・・
だから、思い出などを思い出して書いている訳ですけどね。(^^ゞ
ねこのひげ
2010/08/12 18:43
なんだかちょっと良い話ですね。
アリゾナ・・・行った事はないですが、いま移民法で話題の州ですね。
おばちゃん
2010/08/13 11:07
☆ ”おばちゃん”さんへ
事件事故もないので、どうかな?と思ったんですが、皆さんに喜んでもらえてうれしいです。
ロスに始めていったときは、日本とあまり変わらなくて感動しなかったんですが、アリゾナは、西部劇映画に登場するような荒野や砂漠のなかをフリーウェイが走っているという光景に感動しました。
地平線が見えるのがいいですね。(^^♪
ねこのひげ
2010/08/13 12:45
映画 バグダット・カフェみたいですね〜。
中学生の頃、英語ペン字の通信講座で紹介してもらったのがアリゾナの女の人でした。おそらく3〜4歳からそれ以上、年上だったような・・・ぜんぜん通じない英語を書いていたのに、ずいぶん親切にお便りをくれた人でした。今でも名前を覚えています。
ちゃんと続けていればよかったですが・・・

くろねこ・ぷぅ
2010/08/13 22:49
☆ くろねこ・ぷぅさんへ
やっぱり続けるというのは大事ですよね。
でも、使う機会がないと、なかなか続かないものですよね。
(*^_^*)
ねこのひげ
2010/08/14 04:46

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