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zoom RSS カミラ・レックバリ著『氷姫』

<<   作成日時 : 2014/09/14 06:44   >>

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スウェーデンの女性小説家カミラ・レックバリのデビュー作『氷姫』を紹介します。


凍える極北の国スウェーデン南西部の小さな町フィエルバッカで殺人事件が起きる。

最初は、自殺かと思われた。
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古い家の中で、美しい女性が、全裸で下半身を凍り付いた浴槽の水の中に沈め、両手首から血を流して死んでいたからだ。

浴槽の隅には、血の付いた剃刀の刃が乗っていた。

両手首から流れ出た血はすでに凍り付き、金髪の長い髪の毛も凍り付いて、まるで後光のように彼女の顔の周りに光り輝いていた。

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フェルバッカは、古い漁師町であり、現在は観光地として脚光を浴び始めている。

しかし、冬になれば零下15度にもなり暖房のない部屋であればなにもかもが凍り付いてしまう。

発見したのは、その家の掃除を頼まれていた元漁師のエイラート・バリ。

彼女が、この家を訪れるとき、事前に掃除をしておくように、いつも頼まれている。

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慌てて外に飛び出したエイラートが、たまたま、散歩していたエリカ・ファルクに大声をあげて呼び止めることにより、エリカが死んだ彼女を確認する。

エリカ・ファルクは、駆け出しの伝記作家であり、死んで凍り付いていた美女アレクサンドラ・ヴィークネイルとは20年前、少女時代に親友でもあった。

しかし、アレクサンドラ・ヴィークネイルの方から、突然、一方的に関係を断ち切られてから、20年以上一度としてあっていなかった。

それが、このような形で再会するとは。
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そして、この事件を調査しに来たのが、エリカの幼馴染で、いまはターヌムスヘーデ警察の刑事となっているパトリック・ヘードストルムであった。

エリカとパトリックは、惹かれあい、事件を通じて深い関係となっていく。

”エリカ&パトリック事件簿”の始まりであった。


当初、アレクサンドラ・ヴィークネイルは状況証拠から自殺と思われていたが、司法解剖の結果、殺人であることがわかる。

しかも彼女は妊娠していた。


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この事件は、あっという間に小さな町フィルバッカ中に知れ渡った。

どのように些細な事件でも、フィエルバッカのような小さな町、人口1000人たらずの町では、町民全員が知ることになる。


なぜ、彼女は殺されたのか?


誰が、お腹の中の子供の父親なのか?


彼女と関係のあったアル中の事件を何度も起こしている画家アンデシュ・ニルソン・・・なぜ彼女のような美女がこのような男と関係をもったのか?

エリカとパトリックが、調べていくうちに、小さな町の因習と風土に押し込められた陰惨な過去が明らかになってくる。

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なぜ、20年前、10歳のころ、アレクサンドラは親友であったエリカとの関係を断ち切ったのか?

何かを隠しているアレクサンドラの両親。


アレクサンドラの告別式に訪れた、来るはずもない大富豪のネッリー・ローレンツ。


美女と画家と漁師と富豪との関係。

さらには、エリカの妹アンナ・マックスウェルとの問題。

アンナの夫ルーカス・マックスウェルのDV・・・・・・・

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美女の殺人の調査とエリカの生活、理想的な福祉国家と思われているスウェーデンの市民が、実際には、古臭い因習と感情に縛られており、日本人となんら変わりのない生活を営んでいることが描かれている。

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『氷姫』は、発売と同時にベストセラーになり、映画化も決定したそうである。


二作目の『説教師』は、さらにヒットしてミリオンセラーとなっている。



日本でも、『説教師』に続いて『悪童』『死を哭く鳥』『踊る骸』と立て続けに出版されている。


スウェーデンミステリーがブームになっているのかな?


『氷姫』・・・・秋の夜長にお勧めの一冊です。


凍り付くこと請け合いです。

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しかし、最後で描かれる元漁師のエイラート・バリの行動がホッとさせます(=^・^=)



                                   


追記画像・・・・・・・・・・・・・・

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氷姫?エリカ&パトリック事件簿 (集英社文庫)
集英社
カミラ レックバリ

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ご紹介ありがとうございますー♪
これはシリーズ物なんですね。
秋の夜長をじっくり楽しめそうです。

シロクロの写真もまた雰囲気があっていいですね。
ひまわり
2014/09/14 12:40
 ひまわりさんへ
はい、副題にエリカ&パトリック事件簿となっています。
二人で事件を解決していくシリーズです。
二冊目の『説教師』も面白いですよ。

シロクロ写真・・・・写してみたら気に入ったので使ってみました。(*^▽^*)
ねこのひげ
2014/09/14 18:15
うお〜、ドキドキしました!

あたいは本を読み始めると仕事もご飯も別世界になってしまうタイプ(ちょっと異常なくらい)なので、30代から仕事と家庭に差し支えるので、長編ものとは距離を置いています。が、読んでみたくなりました。が! が!我慢。
冬休みまで!
にゃんた
2014/09/14 20:47
 にゃんたさんへ
のめりこむタイプですか〜(*^▽^*)
ベストセラーなので、消えることはないと思いますので、冬休みにはいてから読んでください。
ねこのひげ
2014/09/15 05:01
久々の書評、いつものことながら、ねこのひげさん、お上手ですね。読みたくなります。
スウェーデンって、夏に訪れると明るくて陰湿なところは微塵もありません。でも、冬は暗くて寒いからおどろおどろしい殺人事件があってもよいような雰囲気なのかもしれませんね。
リズベットの話も、そういえば冬のイメージですね。
櫻弁当
2014/09/15 05:38
 櫻弁当さんへ
ありがとうございます

事件と並行して、スウェーデンの気候やスウェーデン人の生活も描かれているところが人気の秘密かもしれません。
次の作品『説教師』では、夏のさなかにエアコンが故障してへいこうしているときに殺人事件が起きます。
ねこのひげ
2014/09/15 07:00
こんばんは。
お久しぶりです。
ねこのひげさんはやっぱりこういう紹介を書かせたら右に出る人はいませんね。
すっごく読みたくなりました!
凍りつくこと請け合い。
この言葉にもしびれました。
サブちゃんたちもお元気みたいでホッとしています♪
TAMO
2014/09/19 22:13
 TAMOさんへ
いや〜っ、過分なるお褒めの言葉にユデダコになっちゃいましたよ(≧◇≦)
ありがとうございます
サブもシロも元気です。
サブは、ドッドドド・・・・と地鳴りを響かせながら走り回っているので、近所の奥さんたちに面白がられてます。
ねこのひげ
2014/09/21 06:18

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