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zoom RSS 畠中恵著『やなりいなり』

<<   作成日時 : 2012/11/01 06:07   >>

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この作品は、いままでとは、ちょっと違う”しゃばけ”である。
1話ごとの最初、序章に料理のレシピがついているのである。
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たとえば、一話目の『こいしくて』では、小豆粥の作り方が書いてある。




縁あって、妖達が数多住まう長崎屋の小豆粥の調理法
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用意するもの


炭をおこした長火鉢、もしくは熱源。

土鍋(大)

米一合(カップ一杯)

小豆三分の一合(カップ三分の一杯)

塩 小さじ半分

胡椒 すこし





用心するもの

いつもお腹を空かせている妖達。家をきしませる子鬼の鳴家は、数が多いゆえ、要注意!




作り方

土鍋に小豆を入れる。そこに、かぶるぐらいに水を入れ、炭をおこした長火鉢に乗せる。

沸騰したら炭を引いて弱火にし、鳴家語匹が、順番に六十を数える間(五分)ゆでる。
それからゆで汁を一度捨てる。

次に、土鍋に水を四合(かっぷ四杯)入れ、十匹の鳴家が、一匹ずつ六十数える間(十分)

子鬼が手を出したら、ぴしゃりとお尻を叩いておくこと


米は、洗って水を切っておく

小豆のゆで汁に水を足し、六合(かっぷ六杯)にする。

土鍋に米と増やしたゆで汁を入れ、四半時(三十分)以上つけておく


土鍋に小豆を入れ、炭を控えめに熾した(弱火にした)長火鉢にかける

半時(五十分)より少し短めに煮る

ふきこぼれそうになったら、土鍋のふたをずらし、少し開ける

火から外し、土鍋に塩を入れて、鳴家五匹が一匹ずつ六十数える間(五分)蒸らす

最後に全体に混ぜ合わせ、胡麻をふる


これにて、できあがり

妖達が最初に食べたがるので、気を付けるべし







二話目の 『やなりいなり』


やなり稲荷
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長崎屋の稲荷に住む、守狐らの得意料理


用意するもの

あげ 三枚

米 一合(かっぷ一杯)

季節の青葉(わさび菜、菜の花など)

酢 八分の一合(かっぷ八分の一杯)

山葵粉

調味料

海苔

昆布



用心するもの

やなり稲荷は、すべて己達のものだと思い込んでいる鳴家達。守狐らとの看過に注意すべし



作り方

(あげの甘煮 六枚分)

あげのうえで箸を転がしてから、長いほうの辺を残すように、細長く切る。

中を慎重に開いたあと、湯遠しして油抜きをする


だし汁(かっぷ一杯半) きび糖など茶色い砂糖大さじ三杯半 味醂大さじ二 醤油大さじ二を用意

だし汁を熱くした鍋に、あげと砂糖を入れる。火を弱くし、鳴家四匹に、六十ずつ数えてもらう(四分)

それから味醂と醤油を入れ、落としぶたをして、煮汁がほぼ無くなるまでゆっくり煮る。

すこし冷めたら取りだし、軽く絞って、さらに並べておく。



(酢飯)

米は昆布を加え、いつものように炊く

一かっぷ八分の一の酢に、佐藤大さじ一弱 塩小さじ半分を、あらかじめ溶かしておく。

青菜をさっと塩ゆでし、しぼって、細かく切っておく。

ご飯が炊きあがったら昆布を取り除いて、お櫃へ(ないばあいはぼうるへ)入れる。

用意した酢を回しかけ、手早く混ぜる。

細かく切った青菜を酢飯に混ぜ、山葵粉を加えて、味をととのえる。

(味見をすると言って、鳴家が全部食べてしまうことがないように、見張っていること)


飯が乾かないように、濡らして固く絞った布巾を、お櫃にかける。




(やなり稲荷を仕上げる)

長い形のあげにに半分ほど、出来た酢飯を積め、くるりと巻いて形をととのえる。

細長い稲荷寿司が出来上がるので、半分に切って皿に盛る。

稲荷寿司の上に、細かく切った海苔で、鳴家の顔を描く。腕の見せ所ともいう。

これにて、できあがり。

まず、最初に、若だんなに食べてもらうべし。


(注意)

あげは破れやすいので、鳴家には開かせないこと。

仁吉は胡麻入りの酢飯、佐助は細かく切ったものを、酢飯に混ぜるのを好む。







第三話 『からかみなり』

栄吉の『揚げ出しいも』
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揚げ出しいもは、大根おろしを添えることが多いが、若だんなのために、栄吉が甘く工夫したもの。



用意するもの

中くらいの薩摩芋 二本。

茶色い砂糖 大さじ 山盛り三杯。 醤油 さじ半分。 水 大きなさじに二杯。 水飴 大きなさじで一杯。


作り方

薩摩芋を縦、横、二寸(ろくせんち)、厚さ一寸(さんせんち)ほどの形に切る。

油でからりと揚げる。
(できれば二度揚げする)


浅い鉄の鍋に、砂糖、醤油、水を入れ、炭火などの火にかける。沸騰して細かな泡が立ったら、一分ほど数えてから水あめを入れる。

きちんと溶かしたのち、揚げた芋を鍋に入れ、からめる。

大きな器に盛って、みなで食べる。


ようは、大学いもみたいなものでありますな。






第四話 『長崎屋のたまご』

『長崎屋特性ゆで卵』
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長崎屋の庭を駆け回る鶏が産んだ、卵の料理法


用意するもの

鍋 水を入れておく

玉子 二十個(昨日と今日、庭から集めた分)鳴家が好きなため、数が多め。

塩 少々。

水を張ったたらい。


作り方

玉子を洗っておく。

玉子がかぶるぐらいの水を入れた鍋に、塩と玉子を入れ、長火鉢の火にかける。

沸騰したら火から下ろし、鍋に蓋をする。

鳴家達に三匹に、順番に六十数えてもらう(三分)

それから、もう一匹に三十数えてもらう(三十秒)

その後に、ゆでた玉子を鍋から取り出し、たらいの冷たい水に入れる。

十分に冷えたら取り出し、手ぬぐいの上に玉子を並べておく。


紅ショウガやイカスミで顔を描く。


後は、みんなで仲良く食べるべし。







第五話 『あましょう』

お酒大好き妖の、味噌漬け豆腐
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長崎屋離れの飲んべえ妖達が、こよなく好む品。


用意するもの

木綿豆腐一丁

田舎味噌 大さじ山森十杯

味醂、酒、大さじ一杯ずつ。

きれいに洗った晒し(きっちんぺーぱーでも大丈夫)


用心するもの

豆腐は酒のつまみだと心得ている妖。


作り方

木綿豆腐を晒しでくるみ、一晩水切りをする。


味噌の用意をする。

長崎屋では、味噌漬けをしょっちゅう作るので、たっぷりの味噌に味醂、酒を大さじ一杯ずつ混ぜ込んだものが、大振りの椀に用意してある。

水切りをした豆腐を新しい晒しにくるみ、この味噌の中に漬け込む。
(半分より少なめの味噌を下に敷き、晒しにくるんだ味噌を、その上に置く、それから豆腐の周りを、残り半分の味噌で包む)

一日置く。

豆腐を取りだし、薄く切って、皿に盛りつける。


酒のつまみにも良いし、ご飯に乗せてかき込んでもよい。








しゃばけシリーズも、この『やなりいなり』で10周年だそうでありますよ。
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妖たちは、あいもかわらず騒々しく、若だんなは、あいもかわらずひ弱でいまにも死にそうで、手代の兄やん仁吉は万物を知るという白沢という妖怪で、佐助は犬神で、あいもかわらず、この二人に守られて生活しているのである。


すこし変わったのは、菓子屋の跡継ぎのくせに、満足な菓子ひとつ作れない栄吉が、すこしはましになったことぐらいであろうか?


これからも、まだまだ、江戸の街は、若だんなを取り囲んだ妖たちの活躍が続きそうである。



物語?


物語のスジは読んでからのお楽しみ!ということで・・・・(*^。^*)〜♡




サクラメントの櫻弁当さん、


日本のなつかしい味を、ひとつ作ってみませんか?





                                     


















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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
やっとなおりましたね〜 長かったです。

しゃばけシリーズ10周年記念に「やなりいなり」
を読もうと借りてきました。
挿絵の妖たちは愛嬌がありますね。
レシピにも興味があります。
素朴だけど美味しそう。頑張れば作れそうだし?
鳴家はうちにもおりますよ^^;
部屋のあちこちでカタンカタンと音が…
妖なんですかね〜怖いような楽しいような…
これから読みに入ります。
ひまわり
2012/11/05 16:49
お久しぶりです
やっと メンテナンス終わりましたね
料理のレシピがついているなんて 面白いですね
お話を読んでから 作ったご馳走を食べるって事も出来るんですね
みるしっぽ
2012/11/05 18:05
☆ ひまわりさんへ
どうせ、今日もダメだろうと思っていたら、治ってました!
ヤレヤレ・・・・・

借りてこられましたか。妖たちが、ほのぼのしていて内容にあってますね。
これなら、作れそうという感じですね。
豆腐を味噌につけるのはやったことがあります。ゆで卵を漬けてもおいしいですよ。
ピータンの変形ですね。

うちは、地震でガタピシといっております・・・・(~_~;)
ねこのひげ
2012/11/05 19:52
☆ みるしっぽさんへ
長かったですね〜でもこれでとうぶん大丈夫・・・かな?

料理のレシピがついているのがおもしろいです。
女性作家らしい気遣いですね。
ぜひ、作って観られてはいかがでありましょうか?
ねこのひげ
2012/11/05 19:55
鬼平とか、村上春樹さんの小説にもレシピ本が出たりしてて、本編とはまた別に楽しめますよね♪
若旦那、あいもかわらず病弱なんですね^^;
ふたりの兄やんも、ずっと若旦那に付いているのですね。
栄吉は、和菓子の腕が上がったんですか〜、それは良かったです。食べる方は大変ですもんね(^O^)
キーブー
2012/11/05 22:15
ウェブリ、やっと直りましたね〜。

たまたまあずきが三分の一かっぷ残っていたので、あずき粥を作りました。その通り作ればちゃんと出来ました。美味しいです。それからもう一つ新しいあずき粥の食べ方を発見しました。これもいけます。
レセピどうもありがとう。
櫻弁当
2012/11/05 23:48
☆ キーブーさんへ
鬼平の料理も作ってみたことありますよ〜♪
若旦那とふたりの兄やんは、あいもかわらずで、事件に巻き込まれています。
栄吉は、腕が上がらないと大変ですからね〜
ねこのひげ
2012/11/06 05:13
☆ 櫻弁当さんへ
やっと、直りましたね〜けっこう長く感じるものですね〜

あずき粥・・・作ってごらんになりましたか〜
あずき粥の新しい食べ方ですか?
どんなんだろう???
ねこのひげ
2012/11/06 05:18

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