ねこのひげ

アクセスカウンタ

zoom RSS 落ちてきた本『追跡する数学者』そして『ビブリア古書堂の事件手帳』

<<   作成日時 : 2012/06/20 04:14   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 26 / トラックバック 0 / コメント 14

近所の本屋の本棚の前で、なにかおもしろい本はないかと立ち読みをしていたら、上の棚から下の平積みしてあるパトリシア・コーンウェルの『変死体』の上に、ボサッと本が落ちてきて、クタッと半開き状態で転がった。
まるで、そんなベストセラーよりおれのほうを読んでくれと言わんばかりに。
画像


上を見ると、5,6冊分の隙間が空いていた。

そのために一番端の本が落ちたようだ。

手に取る。



『追跡する数学者』《The 351 Books of Irma Arcuri》
まず、そのタイトルに惹かれたが・・・・・・・・

デイヴィッド・ベイジョー《David Bajo》
まるっきり知らない名前である。



表表紙の帯を見ると、”数の天才”が351冊の謎に挑むミステリー。

蔵書と数式と官能・・・・・

官能で釣ろうという魂胆だな・・・・

ミステリー好きの前にミステリー本が・・・・・

しかも、『風の影』のように本の中に本が・・・・・

これも本の神様のおぼしめしと、レジに持って行った。

で・・・・・・・読んだ。


生まれながらにして数を読める男フィリップ・マスリク。

天才的数学者。

彼の計算能力は、つねにコンピューターを凌駕していた。

5人の研究者がコンピューターを使って1年がかりでやるような計算を、1人で1日でやってのけた。

しかし、小学校1年生までは、言葉が話せないと思われ、障害児としてあつかわれそうになったが、母親の所有する天文学の本をひと晩で読んだ後、1日にして言語を習得し、級友と会話ができるようになり、、超天才的な計算能力を学校で見せつけ、チェスも、ほとんどの小学生に勝利し、音楽にもその才能を示した。

しかし、彼の才能には限界があった。

空間的な想像力や直観的な空想能力はゼロに近かったのである。

であるため、チェスも直観力で来る相手には勝てなかったし、音楽的才能も楽譜を正確にピアノで弾くことが出来ても、人に感動を与えることはできなかった。

書く文章も、正確ではあるが、何らの感動も与えない文字の羅列にしか過ぎない作文であった。

さらには、恋愛さえも、数式で計算しているとしか思えない恋愛であったため、離婚を二度もしている。

そんな彼のもとに、かつての恋人であり、作家であり翻訳家であり、装丁家、製本職人であるアーマ・マーキュリーから351冊の本が送られる。

彼女が失踪したという連絡があったあと、彼に、351冊の蔵書が送られてきた。


なぜ?

なぜ彼女は失踪したのか?

その謎を解くために、数学者フィリップは351冊の本を読み始める。


まずは、ボルヘスの『伝奇集』。ツルゲネーフの『猟人日記』。そしてセルバンテスの『ドン・キホーテ』・・・・・・

いずれも、アーマが製本し想定した本ばかりである。


それは、スペインのセルビアの思い出へと導いた。

『風の影』に引き続き、またスペインである。なんか因縁めいてくるね。

ベアトリスとアーマとの官能的なセックスが、思い出される。

さらには、本の中の女性そっくりな女性が現れ、彼とセックスをし、謎めいたメッセージを残す。


本の中の人物とが、混在してどちらが本当の話なのか?

混とんとしてくる。


さらには、ねこのひげが読んだことがないどころか、まるっきり知らない本の題名も出てくるので、なにがなにやら・・・・・・本当に欧米でこんな本が出版されているのか?

解らない部分もある。


出てくる本が本当に存在するのかもあやしいのである。


かなり読みづらいことおびただしいが、引き込まれていく。

そして、息子も失踪していることを、娘から告げられる・・・・・・・・・


ねこのひげは、この主人公と反対に直観力と想像力(妄想力かな?)で動くタイプであり、数学は苦手であるので、読むのに苦労したが、なかなかおもしろいミステリーではありましたです。


微分積分・・・・・ニュートン力学の第二法則F=ma・・・・・(~o~)


一風変わったというか、なにせ、事件でもないし、刑事も探偵も出てこないのです。



読んだ後、訳者あとがきを読むとこれがデビュー作だそうである。

サウスカロライナ大学で創作を教えているそうである。

なるほどと、納得。

教師をするタイプの小説家が書くような小説であるな。


ウン。


こればかりは、読んだ後、好嫌両論が起きるような小説です。


しかし、ねこのひげには魅力がありました。


数学は苦手だけど・・・・・


アーマ・マーキュリーに操つられていく甘美なる快感というか・・・・・


ぜひ、次回作が、また、我が目の前に落ちてくることを期待する・・・・・・かな?




                           



むしろ、こちら。

ブログ『団塊バカ親父の散歩話』の遊哉さん推薦の『ビブリア古書堂の事件手帳』のほうがとっつきやすいかも。

画像


この小説も、本の中に本が出てくる。

小説の中で本の話を書くのが、内外を問わず、最近の流行りなんですかね?

二巻目では漫画まで出てくる。

二巻目に出てくるサンリオ文庫。コレクター垂涎の文庫であるそうだ。

ねこのひげは、ほとんどもっていたが、20年以上前、いまの事務所に引っ越すときに、半分以上を処分してしまった。

その中に3万円や50万円する文庫本があったかもしれないと思うと、ちょっと無念というか残念である。

残りのサンリオ文庫に高いのがあればうれしいかぎりであるが・・・・・

納戸のダンボール箱の中に埋まっている。

コレクターである友人から、ダンボール箱ごと譲れ!と言われたが、とりあえずは断っている。

そういったコレクターもこの本には出てくる。

ライトノベルということで、『追跡する数学者』より読みやすく、2冊とも一気に読めた。


日本の小説であるから、古書もよく知られた日本の古書であるから、ほとんどの人が知っている本であるし、ひとつの本ごとにエピソードが解決していく構成になっているのでわかりやすい。




篠川栞子(しのかわしおりこ)

美人で巨乳で極度な人見知りの古書店の店長というところが、昨今の人の好みでもあったのか、103万部売れ、2012年の読者大賞の一位に輝いたそうである。

古書を通じて謎に迫る。

主人公 俺、五浦大輔が、ひょんなことからビブリオ古書店の店員になったことから、古書とそれに係わる人間の謎に迫ることになる。

店長篠川栞子が、足を骨折して、病院に入院した謎も追いかけることになる。


作者によれば、二巻目で、やっと物語のとっかかりだそうであります。


栞子さんの母親のことで、栞子さんは悩んでいるようだ。


どう展開していくのかはこれからのお楽しみ・・・・・・・・・6月23日に第三弾が発売されるそうだ。


映画にするとすれば主人公は綾瀬はるかさんかな?


なぜって・・・・・


ねっ (^_-)-☆



おもしろかったので、ライトノベルズもすこし漁ってみようかとおもいます。






                        



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー台風ニュース

きのうの台風4号はすごかったですね。


強風と土砂降りの雨。


午後9時50分ぐらいに停電になり、なにもできないので寝てましたが午前2時30分ごろに復旧、電気が付いたとたん、目が覚めて寝れなくなり、深夜映画で『バンテージポイント』を観てました。

畳み込むような展開で、なかなか面白かったです。


台風は仙台沖に抜けたようです。






ーーーーーーーーーーーーーーーー

参考文献






追跡する数学者 (新潮文庫)
新潮社
デイヴィッド ベイジョー

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 追跡する数学者 (新潮文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
アスキーメディアワークス
2011-03-25
三上 延

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
アスキー・メディアワークス
2011-10-25
三上 延

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 26
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
面白い 面白い
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげさんのブック・レポートはいつもお上手で感心します。

でも、アマゾンのレビューを見ると、日本でもUSでも「…数学者」の方は熱狂的な読者はあまりいないみたいです。
おそらく、この天才数学者のキャラクターがちょっと弱いんではないでしょうか。数学者に想像力や空想能力が欠けているっていうのからして、なんか説得力に欠けるような気がします。思うに、作者は天才数学者を書きたかったけども、本人はあまり数学を知らなかったのでは。計算するだけが数学であるくらいに思っていたとか…まぁ、はっきりしたことはわかりませんが。

「官能で釣ろうという魂胆」は当たっているみたいです。〔笑)
櫻弁当
2012/06/20 05:08
☆ 櫻弁当さんへ
そうですね。熱狂できるほどの小説ではないですね。
もうすこし・・・天才的数学者というのを具体的に描ければ・・・・・
はい、官能で釣られて・・・おもしろくなるかな・・・・?と思っているうちに終わってしまいました。

野球でも、『名選手が必ずしも名監督にあらず』とよく言われますが、小説にも当てはまるようです。
ねこのひげ
2012/06/20 05:56
本屋さんで 偶然 落ちてきた本を選んで 読むなんて ねこのひげさんは 読書が好きなんですね〜
私は気に入った物しか読まないので・・・そんな冒険した事ないですね

昨日の雨と風は凄かったですね
6月に台風が来るなんて やはり今年のお天気 ちょっと変なのかもしれませんね
みるしっぽ
2012/06/20 06:56
☆ みるしっぽさんへ
いちおう・・・・何ページかは立ち読みしたんですけどね。
タイトルもおもしろそうだし、351冊の本から、失踪の謎が徐々に解かれていくと思ったら・・・・ちょっと・・・・
期待はちょっとはずれたかな?

台風が6月に日本上陸したのは8年ぶりだそうですよ。
停電で寝るしかなかったので寝てましたが、違う時間帯に寝ると頭がモヤ〜としますね。
ねこのひげ
2012/06/20 07:18
 『追跡する数学者』は、やはり、ねこのひげさんに読んでほしくて落ちてきたんじゃないでしょうか(^^ゞ。これも、出会いですね。
 この本は、本屋でタイトルだけ見て、フィクションだと思ってました(~_~)。なかなか面白そうですね。
 『ビブリア古書堂の事件手帖』は、気軽に読めていいし、本好きにはたまらないし、栞子さんがいいですね(~_~)。映画化されるかもしれませんね。綾瀬はるかさんの栞子さんを観てみたいです(^^ゞ。
 台風5号は、日本に来るころには温帯低気圧になりそうですが、雨が心配です。
遊哉
2012/06/20 09:52
数学は苦手ですが得意だったら人生変わっていたと思います。
ライトノベルはさらっと読めるのでいいですね。
「ビブリア古書堂…」の著者三上延さんは人気のようで
予約100~180人待ちです(ビックラ)装画も漫画家さんできれいですよね。
ご存知かも知れませんがメディアワークスから出版されている漫画
「よつばと!」は大のファンなので全巻揃えてます。
辛い時代も乗り切れるようなほのぼの癒される作品なのですよねー。

停電大変でしたね。5号も続けてくるのでどうぞお気をつけください。



ひまわり
2012/06/20 11:17
>教師をするタイプの小説家が書くような小説であるな。
なるほど。ということは、私には向いてないかも?(笑)

『ビブリア古書堂の事件手帖』、遊哉さんの記事を読んで以来気になってはいたのですが。
やっぱ、おもしろいんですね。読んでみるかなあ。
でも、あの装丁・・・かわいくはあるけど、古典文学まであの手の装丁になってるのはちょっと違和感があるかなあ
まあでも、それに惹かれて本を手に取る若者もいるんだろうし。これも時代の流れというものでしょうか^^;
キーブー
2012/06/20 15:07
あまぞんさんの評価を見たら☆一つですね!
そんな本を読めたことが面白いですね〜。もしも、落ちてこなくて、たまたま紹介されてても☆ひとつと知ったら買うことはほとんどないわけですし。
きっと作家本人の頭の中ではもっともっと351冊の本がめくるめく官能と混沌とあれれ〜!?な感じで読者を引き込む構図があるのでしょうが、それが表現しきれてないのかな〜!?という感想をねこのひげさんの感想から持ちました〜。
でもでも〜〜、わたし積読がたくさんあって、その本、もし落ちてきてもタイトルで断固拒否で、おそらく一生手にしないんでしょう。
ねこのひげさんに読んでもらえて幸せでした。
でも、どうして日本にまでやってきたんでしょうね??
くろねこ・ぷぅ
2012/06/20 16:47
☆ 遊哉さんへ
はい、これも出会いでしょうね(^^ゞ
よく知られた作家で言えば、カフカとか夢野久作のようなわけのわからん系の小説だと思います。
逆に『ビブリア・・・・・』は、わかりやすくすぐにイメージが浮かびますね。
作者も綾瀬はるかさんをイメージして書いたのではないでしょうか。

台風立て続けですからね〜
大きな災害が起きなければいいですけどね。
ねこのひげ
2012/06/20 18:22
☆ ひまわりさんへ
180人待ちですか、それはすごい!(~o~)!!
漫画はあまり読まないので詳しくありませんが・・・・
『よつばと』はなんとなく程度には知ってます。
辛い時代も乗り切れるようなさくひんですか・・・・読んでみます。

台風。5号だけでなく、まだまだ来ますからね。気を付けないといけません。
今ごろから来るということは、今年は当たり年かもしれませんね。
ねこのひげ
2012/06/20 18:31
☆ キーブーさんへ
まあ、読みづらい小説であることは間違いありません。

『ビブリア・・・・・』はおもしろいですよ。
23日に三巻目も出るので買ってみようと思います。
漫画家が表紙のイラストを描くのが数年前からの流行りのようですね。
古典だけでなく、けっこう重たい内容の小説でもかわいいい女の子の表紙だったりすると、読んでビックリします。
おじさんは違和感あるワ〜ッ!でありますけどね。
ねこのひげ
2012/06/20 18:37
☆ くろねこ・ぷぅさんへ
そうですね。Amazonでは評価が低いですね。
途中で読むのを断念したようなことを書いている人もいますね。
小説にしろ映画にしろ、人の評価は気にしないのですが、落ちてこなかったら読んでないでしょうね。
これも出会いということで・・・・
ねこのひげは、タイトルに惹かれたんですけどね。脳学者の茂木さんのような人物が、失踪した女性を探してヨーロッパを巡るのかと・・・・・スペインを出発して・・というので買いました(^^ゞ

アメリカの書評では、評価が高いようです。
読んだ編集者が気に入ったのかも・・・・
ねこのひげとしては、構成をしなおしてわかりやすい具体的な内容を増やした方がいいと思いました。
ねこのひげ
2012/06/20 18:49
ねこのひげさんの書評はいつもすごいですね
こちらを惹きつけて、読ませたくする
この本、まさに読んでくれ!と向こうから来たわけですが、これをまたねこのひげさんが書くと、また読む人増えそうです
でも自分も読んだ気になっちゃうってとこもありますね(笑)
文才はすごいですね^^
タフィー104
2012/06/22 07:00
☆ タフィー104さんへ
お恥ずかし〜っ!!
穴があったら入りたくなるじゃあないですか。
あまりほめないでください(#^.^#)

でも、ありがとうございます〜<m(__)m>
ねこのひげ
2012/06/22 08:00

コメントする help

ニックネーム
本 文
落ちてきた本『追跡する数学者』そして『ビブリア古書堂の事件手帳』 ねこのひげ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる