ねこのひげ

アクセスカウンタ

zoom RSS ニコラス・ケイジ主演の映画『ロード・オブ・ウォー』

<<   作成日時 : 2012/04/17 04:59   >>

ナイス ブログ気持玉 25 / トラックバック 0 / コメント 12

4月8日の早朝3時過ぎからニコラス・ケイジ主演の映画『ロード・オブ・ウォー』を見た。
画像

劇場でも観なかったし、BSでも見逃したので観た。
実に面白かった。
こういう映画をおもしろいと言ってはいけないのかもしれないが、おもしろいのであるからしかたない。
この映画は、実在の何人もの武器商人などに取材されて作られた映画ではあるが、ドキュメンタリーではなくエンタティメント映画である。
画像



レオナルド・ディカプリオ主演の『ブラッド・ダイヤモンド』と同系列の映画だが、こちらのほうが、ユーモアが効いている。
ユーモアと言ってもブラックユーモアだけどね。
画像



ウクライナからアメリカに移住して来たユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)が、武器商人となり大物となっていく話である。

映画は、ユーリー・オルロフが、過去を独白する形で進行していく。

父親の始めたレストランの経営がおもわしくないことから”死の商人”と呼ばれる武器商人の道にはいていく。


最初はベルリンの武器見本市に行く。
画像


そこで武器商人の大物に取り入ろうとするが、拒絶される。


しかし、武器商人としての天分の才があったのか、徐々に頭角を現していく。
画像

アメリカ軍将校を賄賂で抱き込み、アメリカ軍のアサルトライフルM16を一山何ぼで買い取り、紛争地帯で売りさばき、絶世の美女を奥さんに迎えて、セレブな生活ができるようになる。

なるが、インターポールの捜査官ジャック・バレインタインに目を付けられ、追いかけまわされる。

が、それもうまくすり抜けて武器商人として世界中を飛び回る。

武器を先回りして手に入れることにより、自分を門前払いした大物武器商人の鼻を明かせるようにもなる。



そうこうしていくうちに、ソビエト連邦が崩壊し、冷戦時代が終わり、ウクライナも独立する。


そしてユーリーは、自分のおじさんが、ウクライナのソビエト連邦の基地司令官デミトリー・ヴォルコフ少将であることを思い出し、ウクライナに向かい、叔父デミトリー・ヴォルコフ少将を説得して、武器庫に眠っている4万丁にのぼるAK47カラシニコフを手に入れ、T−72戦車から軍用ヘリMi47までも買い付けることに成功する。
画像



AK47突撃銃、別名カラシニコフは、世界で最も広く戦争に使われている銃である。
画像


頑丈で故障せず、分解掃除も簡単で、子供が持てるくらい軽い。実際に世界中の紛争地帯で使われ、実際に子供が大量殺人を繰り広げている。

核兵器は、置かれた場所から動いていないが、世界中にばら撒かれたAK−47により、年間4万人からの人間が殺されている。

「真の大量殺戮兵器は、核兵器ではなく、お前ら武器商人がばら撒いているAK−47だ!」

というのが、インターポールの捜査官ジャック・バレンタインの意見である。



画像




画像


ユーリーが武器商人として、武器を売り歩く現場も、凄惨な殺し合いの続く場所でありながら、どこか、ユーモアというかブラックジョークに満ちている。

たとえば、武器を売りに行った取引先の将軍が、やにわにそばの部下を拳銃で撃ち殺す。

「なにをするんだ!?」と怒るユーリー。

人を殺したことを怒っているのかと思ったら、その拳銃をハンカチで磨きながら「これで、この拳銃は中古品だよ。この拳銃も買ってもらうからな。」と怒る。

人が殺されたことに怒っているわけではない。

紛争地帯では、人の命など、テッシュ1枚ほどの価値もない。


この映画のラストが最高のブラックユーモアというべきかもしれないけどね。


ユーリーの妻が、旦那であるユーリーが死の商人であることに耐えられず、彼を売るのである。

ついに尻尾を捕まえて、ユーリーを逮捕できて喜ぶバレンタイン捜査官。
ユーリーが駆け出しの武器商人のころから、彼に目をつけ、なんとか逮捕しようと何度も試みてはうまくかわされて逃げられてきていた。

それが、ついに逮捕できたのだ。

「これで、お前は、終身刑を何回も受けることになるぞ」と脅かすが、ユーリーは、無表情のままだ。

バレンタイン捜査官は、死の商人が逮捕されたという記事が一面に載った新聞を突きつけて言う。

「お前、どうかしてないか?状況がわかっているのか?ラリってんのか?」


「・・・・・・状況は十分わかっているさ。弟を殺され、妻に裏切られ、両親にも見捨てられ、テンパってないわけないだろ・・・・・・・」

ユーリーは静かに答える。

「おれが有罪であることは間違いない。しかし、おれは、刑務所に入らない。おれは、ここから出ていくことになる。」

画像

なにを言っているんだという顔をするバレンタイン捜査官。

「・・・・・もうすこししたら、ドアをノックする音がして、胸に山のように勲章を付けた男がはいて来て、あんたは外に呼ぶ出される。そしておれを釈放するように言われる。あんたは、怒り狂って釈放しないように説得しようとするだろう・・・・・・・
・」

「・・・・でも、結局、釈放することになる・・・・・・・・」

「・・・・・・なぜなら、おれの売っている武器は、アメリカが売っている武器の100分の一にもならないし、おれの売っている相手は、敵の敵だからだ。」

「つまりアメリカの味方に売っているんだ・・・・・・・」

「アメリカの大統領が、自分の国が売っている武器に指紋を付けて証拠を残すわけにはいかない。」

「そこで我々のようなフリーのエージェント、私立の武器商人が仲介に使われる。まあ・・・そう緩衝剤というところかな・・・・・・」

というようなことをユーリーがしゃべり終わったときに、バレンタイン捜査官の耳にドアをノックする音が聞こえる。


画像

そして、本当にユーリーは釈放され、彼はふたたび死の商人として、世界中を飛び回るようになる。

前以上により忙しく。


彼はあらゆる犯罪で有罪だが、彼を逮捕できるものは誰もいない・・・・・・

あとは、暗殺しかない。

じっさいに、ユーリーのモデルとなったといわれる武器商人の惨殺死体が見つかったこともある。

しかし、ユーリーは一人ではない。何人もいる。そのユーリーは、いまも商売を続けている。


死の商人として・・・・・・


巨大な国家権力の庇護のもとに・・・・・・




公開には『ロード・オブ・ウォー』の後に、「史上最強の武器商人と呼ばれた男」という邦題がついていた。


これは、ロードが、日本では高い地位を示す王とか君主を示すときに使われたりするので、日本側の配給会社が、『アメリカン・ビジネス』という邦題にして宣伝していたが、監督からアメリカのビジネスを描いたわけではないとクレームがついて、双方の意見を折半した結果、『ロード・オブ・ウォー』のタイトルで公開して、その副題として『史上最強の武器商人』というタイトルを付けたのだそうである。

ねこのひげは、『ロード・オブ・リング』をコピーしたB級映画かと勘違いしていた。


武器商人の何百倍、何千倍もの大量の武器を紛争地帯に売りつけているのは、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国という国連の常任理事国であるというテロップが最後に流れる。

実際に世界の武器市場のほとんどはこの五か国の武器で占められている。



最近、各国から、日本に対して日本製の武器を売らないか?とか共同で開発しないか?とのオファーが来ているそうである。

それほど、日本製の武器が、日本製の自動車や電化製品とおなじく優れていることの証明であるが、武器輸出三原則が撤廃されれば、日本が世界最大の武器輸出国になることは間違いない。

そうすれば、日本が武器輸出大国として批判の矢面に立てせられるのも間違いない。

そして、国連の常任理事国は、自分たちの事は棚に上げて批判しまくるだろうね。


商売敵だからね。



口車に乗らないことである。





                       







ーーーーーーーーーーーーー

参考DVD






ロード・オブ・ウォー [DVD]
日活
2006-06-09

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ロード・オブ・ウォー [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ロード・オブ・ウォー―史上最強の武器商人と呼ばれた男 (竹書房文庫)
竹書房
アンドリュー ニコル

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ロード・オブ・ウォー―史上最強の武器商人と呼ばれた男 (竹書房文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 25
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い 面白い 面白い
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
したたかさは主人公のカミさんが上だわ

薄々 きがついてたのに
生活だって それなりに良かったんじゃないか

裏切りは髪ひとえ・・!


あっ 誤字った
ボーイング渡辺
2012/04/17 10:16
武器商人の個人リストをみて驚きました。
国家の庇護のもとにあるので摘発は難しいという
のは皮肉なことですね。
イーサン・ホークも出てるのですね。
映画だから言えますが『ダーティハリー』のマグナム44
好きなんですよね^^;あの発射音は凄いです。
カラシニコフはもっと小型の銃と思ってました。





ひまわり
2012/04/17 22:47
☆ ボーイング渡辺さんへ
いつの時代でも、女性はしたたかで強いのですよ。(~_~;)
ねこのひげ
2012/04/18 05:33
☆ ひまわりさんへ
紛争地帯に武器を売る時に、どうどうと売るわけにはいかないので、こういう武器商人が利用されるようですね。

ねこのひげはマグナム44撃ったことあります。
これはすごいですよ。他の拳銃とは明らかに違います。
もちろん日本ではなくアメリカ旅行でですけどね。
4,5年前のブログで書きましたので、興味があれば探してみてください(*^。^*)
ねこのひげ
2012/04/18 05:42
コメントありがとうございました。
最近、深夜にいい映画やってますよね〜猫飼いだしてからは、久しく映画館にも行ってません。
かるち
2012/04/18 17:01
☆ かるちさんへ
こちらこそ、ありがとうございます。
ホント!
深夜というか午前3時過ぎといえば早朝ですけどね。
ねこのひげ
2012/04/18 18:37
興味津々で拝見しました!
2006年にアメリカをバイクで旅されたんですね。
記事を読んでいくうちに頭の中でBorn to be wildが
鳴ってました。(笑)
銃を撃つ機会なんてましてや44マグナムを持てるなんて
めったにないですよね。私も女だてらにコルト25ポケット
のモデルガンを持ってるんですよ^^;最小ですね。
デスバレーでも素晴らしい体験をされたんですね~まるで
映画のワンシーンを観てるみたいでした!
ひまわり
2012/04/18 19:21
☆ ひまわりさんへ
女性で拳銃に興味がある方は珍しいですね。
ましてや、モデルガンまで持っているとは。でも最近ではサバイバルゲームに参加している女性も増えてきているから、多いのかな?
デスバレーは良かったですね。
また行きたいけど、なかなか機会が・・・・こないかとは言われているんですけどね(~_~;)
ねこのひげ
2012/04/18 20:11
女性と拳銃ですか
興味深いテーマですな

映画の中での女性と銃と言うと「レオン」「ニキータ」古くて「タミネ2」もっと古く「グロリア」なんつーのが頭に浮かびました 通の ねこさん
なんか かなり 頭の中にあのシーンや このシーンが浮かび上がったんじゃないですか?

私のイメージでは女性の手のひらに 遊ぶ デリンジャーやPPK が

とてもいとおしく思えてなりません
ボーイング渡辺
2012/04/18 23:32
☆ ボーイング渡辺さんへ
渡辺さんもお詳しいですね。
『レオン』以降、巨大な拳銃や銃器を振り回すかわいい女子というパターンが増えたようにおもいます。
アンバランスさのおもしろさですかね。

デリンジャーやPPKはあのちいささで殺傷能力があるところがすごいですが。
最近では、親指ていどの拳銃から針みたいな大きさの弾を撃てるなんてのもありますね。
人間の好奇心というか探究心には限りがないというやつですかね。
ねこのひげ
2012/04/19 05:09
忘れている断片を思いだすために 「ロードオブウォー」を再見してみた
重い映画だけど 音楽が少し柔らかくしていたな

主人公のライバルのイアン・ホルムさん ねこさんもご存知でしょう 名優です でもなんだか 怪しいんですよ動きが(笑)

いまにも物凄く速く動きそうで 余談でした


偽装貨物船のコンテナからポテトがこぼれ落ちるその陰からM-16の木箱が・・ アイダホのアーマライト社の傑作銃の登場だが木箱だけ 洒落てる


ベルリン兵器フェアに古いバッカニアとハンターがピカピカに飾ってあった

ロケ地は南アフリカのケープタウン thundercityは大人の遊園地 合法でジェット戦闘機 攻撃機に乗れる ハンガーに9機の機体とガラス張りのカフェ
行ってみたいぞ!


西アフリカの残虐大統領
色は黒いが心も真っ黒!
息子も黒光り?

あー うぇるかむ ザンガロ!!


車やダバコは人を殺す

銃には安全装置がついている

この台詞がモラルとアンモラルの境になっているのかな


主人公は白ではなく黒でもない グレー なのである

しかし 国際警察官が戦闘機に乗って攻撃するかぁ

日本語アフレコは 警察官に渡辺篤郎 商人に渡辺謙残虐大統領にEXILEの人
黒光りの息子は 東幹久
たぶん 皆さん 断るでしょうが・・・


DVDレンタル旧作100で楽しめるなぁ〜
ボーイング渡辺
2012/04/19 23:17
☆ ボーイング渡辺さんへ
重いはずの映画を随所にユーモアをいれてエンターティーメントな映画に仕上げているところが、この監督のうまさですかね。

サー・イアン・ホルム・カスパート
イギリス演劇界の演技派の重鎮で、人の記憶に残るのは『エイリアン』のあのロボットでしょうね。
ねこのひげ
2012/04/20 18:55

コメントする help

ニックネーム
本 文
ニコラス・ケイジ主演の映画『ロード・オブ・ウォー』 ねこのひげ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる