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zoom RSS 『ミレニアム2 火と戯れる女』と『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』

<<   作成日時 : 2012/02/20 06:00   >>

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スティーグ・ラーソンの『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』には、『火と戯れる女』と『眠れる女と狂卓の騎士』という続きがあります。
ミレニアムシリーズは、1タイトル上下巻。全6冊の作品なのでありますよ。
で、前回の続きとして、ブログで紹介しようと読み返してみました。
2009年に買って読んだきりだったので・・・・・・・
1冊500ページ弱。上下二巻。2,3を合わせると、2000ページ弱を二日間で読みました。
1度読んでいるとはいえ、いささかきつかったです。歳ですな〜(^^ゞ

『ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女』はひとつの作品として読めますが、2と3は続いています。
怒涛のように進んでいくので、一気に読めましたけどね。
映画化して面白いのは、むしろこの2巻3巻かもしれません。
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フィンチャー監督も、フアンが望むなら、・・・・と答えています。


2巻目の『火と戯れる女』は、ヴァンストレイム事件が一段落したミレニアム編集部に、スウェーデンにおける女性の人身売買を追いかけて告発する記事を売り込みに来た二人のフリージャナリストが自宅アパートで殺されることから始まる。

発見したのは、記事の打ち合わせに来たミカエルである。

その犯行現場に指紋の付いた拳銃が落ちており、ドラゴン・タトゥーの女リスベットが、殺人犯として追いかけられることになる。

リスベットは、いっさい警察に出頭しようとしない。

なぜ?

さらに、リスベットの後見人であった変態弁護士のエリック・ビュルマンが殺され、リスベットは、3人を殺した連続殺人鬼として、警察から追跡される。

一方、ミカエルは、人身売買の方から、事件を追跡していくとザラという謎の人物が浮かびあがる。

ザラとは何者?リスベットとの関係は?なぜリスベットは幼少時代、精神病院に閉じ込められていたのか?

ミカエルが、調査をしようとすると、司法の極秘扱いという壁に阻まれ、調査ができない。

なぜ?リスベットの病歴が極秘あつかいなのか?

しかも、超極秘扱いということになっている。


その間にも、マスコミの偏見に満ち満ちた報道が行われ、リスベットは、悪魔崇拝のカルト教団の信者であり、SM好きで、レスビアンの精神異常者の連続殺人犯というレッテルを次々と貼られていく。

警察内部にも女性蔑視の偏執狂的な刑事がいて、それをさらにあおりたてていた。

リスベットは、それらを意に介さず、完全無視して、自分の能力を発揮して、独自の調査をしていく。

リスベットは、社会との関係を一切構築しようとしない。

自閉症なのか?

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ミカエルも、なぜ?リスベットが自分に連絡をしてこないのか、わからないままに、彼独特の執念深い調査により、真相に近づいていく。


だが、その前に新たな敵が・・・・・・

巨大な2メートル近い、まるでSF小説か映画に出てくるようなターミネーターのような金髪の大男が現れ、リスベットの友人をさらっていく。

大の大人を素手で殴り殺し、首をいとも簡単にへし折る。さらにチェンソーで、リスベットの友人を切り刻もうとする。

殴り殺された人間は、まるでバットで殴られたか、自動車事故にあったような惨状で死んでいる。

その男に対して、リスベットの旧友である元プロボクサーの元チャンピオンが、殴りかかるが、まるで意に介さない。(この人物が、架空ではなく実在の人物というのがおもしろい。他でも実在の人物が出てくる。)

殴られても痛みを感じないようだ。

なぜ?

ついに、黒幕ザラの居場所を突き止めたリスベットは、その家に乗り込み、殺そうとするが、逆に頭などに拳銃の弾を撃ち込まれ、瀕死の状態になる。

そこにミカエルが・・・・・・・・・・

ここまでが、2巻の話である。




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第3巻となる『眠れる女と狂卓の騎士』は、瀕死のリスベットと黒幕であるザラが、病院に運びこまれるところから始まる。

二人とも生きていたのである。

リスベットは、頭を拳銃で撃たれ、弾が脳の中に残っているにも関わらず生きていた。

弾丸の摘出手術は、成功し、リスベットは一命を取り止めるが、予断を許さないことには変わりはない。

担当した医者が不思議がるが、そういう事例もあるという説明が脳外科医からされる。


スウェーデン警察は、リスベットを逮捕しようとするが、リスベットを移動させることは命に係わるとして、その担当医に拒否される。


そのあいだに、ミカエルは、警察上層部を説得し、自分の妹である弁護士のアニカ・ジャンニーニや、リスベットが務めていた警備会社の社長ドラガン・アルマンスキーやミレニアムの編集者などと、リスベットの無実を晴らすために奔走する。

だが、黒幕であったザラが、頭のおかしいと見せかけた老人に殺され、話は思わぬ展開を見せていき、かつてリスベットの幼少時代に病院に閉じ込めた精神科医テレボリアンも、執拗にリスベットに迫る。

そこから、スウェーデン警察機構のFBIともいえる公安警察内部の腐敗が見えてくる。


リスベットは、ベットから起き上がれないまでも、ミカエルや担当医の助けを得て、自分の能力を発揮して、次々に、真実を暴き、隠蔽した真実を突き止めて、それをミカエルに託す。


ミカエルは、それをミレニアムに掲載することにより、公安警察の内部の腐敗を暴こうとするが、魔の手が彼にも迫る。

それを、事件を通じて、ミカエルの恋人となった公安警察の女性警官モニカ・フィグエローラが偶然のことからわかり、救助に向かうが、銃撃が始まってしまった。

恋愛あり、ハードボイルドあり、サスペンスありの盛りだくさんの小説である。



しかし、ネタバレしないように、骨や肉の部分になる部分を書かないで、皮の部分だけを書くのはくたびれますな。(^^ゞ



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6冊の本を通じて語られていることは、連続殺人や、暴走族、人身売買、人種差別、警察の腐敗などの、すべてのミステリーテーマがてんこ盛りのようであるが、一貫していることは、女性に対する偏見と差別であり、男性の女性に対する暴力がテーマのようである。


その被害者代表が、リスベット・サランデルであり、彼女がすべての係わりを拒絶する理由もそこにあるのであるが、リスベットは、果敢に戦いを挑み、勝利を自ら勝ち取ろうとする。


さらに、リスベットが拒絶し続けるにも関わらず、彼女を助けようとする友人が、男女を問わず、その関係が深い浅いにかかわらず、次々と出てくるのが救いである。


他の女性たちも、自由奔放で積極的で、男性関係にも積極的な、男に服従するタイプの女性とは違うタイプの女性たちが出てきて活躍する。


最後の方で、事件により係わりの出来た人々を通じて、リスベットは、社会とのかかわりを持とうとし始める様子を見せる。

リスベットの成長と社会復帰の物語でもあるかな?



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作者スティーグ・ラーソンが50歳で亡くなり、真に残念である。

ミステリー史上に残る希なる名作であり、まだ解き明かされていない謎も残っているのである。

たとえば、双子の妹がいるという説明があるのに、ついに最後まで一度も出てこないとか・・・・

生きていれば、4巻5巻と続いていく可能性がある構想が練られていたという話であり、スティーグ・ラーソンの籍を入れてないが、実質上の妻であったエヴァ・ガブリエルソンが、続きを書くのではないかと言われている。


なぜなら、彼女は、このミレニアムシリーズの実質上の共同執筆者でもあったと言われているからである。


ただ、残された遺稿を含めてのスティーグ・ラーソンの巨額の印税などの遺産を巡って、ラーソンの両親と弟とガブリエルソンと出版社との争いが起きているそうであるから、はたして4巻がでるのかも不明であるそうである。



残念ながら・・・・・・・・



                         










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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど遺産争いの現実が残っているわけですか。
小説のようにストーンと解決しないもんですかねえ。(^_^;)
骨と皮だけでも、いろいろ想像できちゃいました。

サブちゃんの黒と白はスペシャリストを 連想させます。(=^ェ^=)
moumou.h53
2012/02/20 08:11
>ネタバレしないように、骨や肉の部分になる部分を書かないで、皮の部分だけを書くのはくたびれますな。(^^ゞ

ゲラゲラ(=^O^=) 
映画になったら、私には絶対観られない種類の映画かも・・・ 卒倒するので。
ならば御本なら・・・ シニア眼が腕が頭が、付いて行きそうにありません。
皮だけでちょうど良かったです。
pmarin
2012/02/20 10:15
☆ moumou.h53さんへ
『風と共に去りぬ』のマーガレット・ミッチャムも、贋作や海賊版などの裁判沙汰で、『風と共に去りぬ』一冊書いただけで亡くなりましたからね。
なかなか、スパッと解決というわけにはいかないでしょうね。

サブは、先ほど帰ってきてご飯を食べたら、また出て行ってしまいました。(-_-)
ねこのひげ
2012/02/20 18:36
☆ pmarinさんへ
ミカエルと警察と悪党との三つ巴の追跡で、描き方によっては、ハラハラドキドキのアクション活劇になりそうですけどね。
ミレニアムシリーズは、現在、世界で8000万部以上、日本では600万部売れているとか・・・特に女性に人気とか・・・・
雑誌記者のミカエルより、女性のリスベットが主人公みたいだからでしょうね。
ねこのひげ
2012/02/20 18:47
映画は近いうちに絶対に観に行くつもりです
このシリーズ全6冊、いつも行くジュンク堂に平積みにされていて、行くたんびにそれを横目に見つつ通り過ぎてますが。。。
いずれ買わずにはいられないんだろうなあ^^;
キーブー
2012/02/20 22:52
これだけのベストセラーになりながら
出版を前にして急逝した著者を思うと残念でなりませんね。
事実婚だったエヴァさんは気の毒としかいいようがないです。
『ミレニアム』は先に本で読みたいなと思います。
Mコナリーの『わが心臓の痛み』を読書中にクリントイーストウッド
の顔が浮かんで仕方がなかったから(笑)。
でも2000頁を二日で読了は凄いですね!ミステリー

『ザ・ポエット』は一気に読んでしまいました。
二転三転するストーリーに最後はホントに衝撃的でした~(~ ~;)
登場人物を考えてもおっしゃるとおり発表順に読んだ方がより
面白いですね(^o^)v


ひまわり
2012/02/20 23:01
☆ キーブーさんへ
平積みされてますか。
映画に合わせてまた売れ出したんでしょうね。
面白いですしね。
ねこのひげ
2012/02/21 06:15
☆ ひまわりさんへ
ホントにね。
読者としても、新しい作品が読めないのは残念でなりませんしね。

1度読んでいるので、記憶に残っているページはななめ読みです。
またじっくりと読みたいと思います。

たしかに映画の主人公のイメージに左右されるというのがありますね。
逆に、読んだ時のイメージと違うと思う時もありますが・・・
『ザ・ポエット』の真犯人には驚かされますね。
コナリーの作品には、他の作品に出て来た人物が出てきたりしますからね。
ねこのひげ
2012/02/21 06:33
口コミに「ミレニアム1」の上巻が説明が多くてまどろっこしいと言うような内容を多く見たので、読もうかどうか迷ってます。昨日も本屋で手に取ってみたり置いてみたりで、買わずに帰宅しちゃいました。テーマがてんこ盛りですか。う〜ん(-_-;)
うずら
2012/02/21 11:15
☆ うずらさんへ
たしかに、最初は説明が多い部分もあるかもしれませんが、欧米のミステリーは重厚ですからね。
それでも、現在、全世界で5000万部に迫ろうという作品ですからね。
なぜ、それだけ売れているのかを思えば、読む価値はあるとおもいますよ。
図書館で借りてみるのもいいかもしれません。
好みがありますからね。
ねこのひげ
2012/02/21 19:11
大部逆行してしまいましてすみません(;^_^)
ようやく「ミレニアム」順番が廻ってきてこれから
3 に入りますが下巻の方が先に確保されたため上巻
待ちです(u_u)…400頁あるにも関わらずどんどん
読みたくなってしまいますよね!ミカエルがここまで
女たらしとは思いませんでしたが。笑。
余談ですが
デヴィッド・フィンチャープロデュースの
CM見つけました!「ブレードローラー コカコーラ」
です‼ 彼が監督したとは知らずに探してたんです。
とにかくカッコよいのでよかったらご覧くださいね。
ひまわり
2012/09/21 11:22
☆ ひまわりさんへ
いまごろやっとということは、相当人気があるんですね。
本屋では、文庫が並んでますね。
あちらの小説ではかならず、そういったシーンがありますね。
この内容では必要ないのでは?と首をかしげるときもあります。

CM観ました。
かっこいいですね〜
ねこのひげ
2012/09/21 18:12

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