ねこのひげ

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zoom RSS 映画『ミスト』を早朝観る

<<   作成日時 : 2011/09/08 04:34   >>

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9月3日午前3時30分より深夜映画『ミスト』を観る。午前5時過ぎに終了。深夜というより早朝と言っていい時間帯だと思うんだけどね。
正直、あまり期待はしていなかった。
スティーヴン・キング原作のホラー映画は失敗作が多く。観るたびにがっくりしていたからである。だから、『ミスト』も、劇場でも、レンタルDVDでも見ていなかった。
しかし、この『ミスト』はよい出来でした。
大作ではないけど佳作です。


監督のフランク・タラボンは『ショーシャンクの空』『グリーンマイル』で知られるようになった監督である。

監督としての作品本数は少ないが、脚本や製作指揮では著名な映画作品にかかわっている。

『エルム街の悪夢3』『ザ・フライ2』『フランケンシュタイン』『プライベートライアン』『コラテラル』などである。

いずれも評価の高い作品である。

『インディー・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』では、脚本家の一人でもあったにもかかわらず、出来の悪さにクレジットから自分の名前を消去するように要求している。

かなり頑固というか完璧主義者のようである。


映画『ミスト』
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アメリカの田舎町。住民のほとんどが、子供のころからの知り合いであり友人でもある町。老婦人の学校の元先生が出てくるが、乱暴者も生徒だったので頭が上がらない。

そんな穏やかで平和な小さな町のスーパーが突然の霧でパニックに襲われる。


子供をつれた主人公ドレインがスーパーで買い物をしている平穏な店内に、町の近くにある基地の3人の兵士がはいてくる。休暇で自宅に帰るという彼らも知り合いである。
店は、アメリカのスーパーというよりホームセンターのほうが近いように思う。ショッピングセンターとまではいかないか?

不安な兆しが見えだす。

軍服を着た軍人が店にはいてくることで、平穏な日常にさざなみが立ちだす。それがやがて巨大な津波へと変わる兆しであった。

スーパーの前に軍隊のジープが来て止まる。

MPが店にはいてきて3人の兵士に話しかける、兵士に「休暇は中止だ。基地に帰れ」という。徐々に高まっていく不安。

なにかが妙だ。

不安が走る。


そこに血まみれの男が駆け込んでくる。

「霧の中に何かがいる!襲われた!!」と叫び倒れる。

店にいた人々が外を見ると、巨大な霧の塊が迫ってくるのが見えた。
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あわててシャッターを下ろし、出入り口の扉を閉め窓を閉める。濃い霧にすっぽりと包み込まれるスーパーマーケット。

不安に駆られた数人が外に出ようとする。

止めるドレイン。

興奮状態の男たちは聞こうとしない。


霧が入らないように閉めていたシャッターを上げ始めると・・・・・・シャッターの隙間から一人の足に得体の知れない巨大な触手が絡みつく。

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その触手には口があり、男に絡みつきながら、肉を食いちぎる。

一緒に逃げようとした人間は恐怖のあまりなすすべもなく立ち尽くしている。



ドレインは、必死に助けようとしたが、男は、外に引きずり出され悲鳴とともに霧の中に消えていく。
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恐怖におののく住民たち。

霧の中になにが存在するのか?

店の中には、不安と緊張状態が続く。


窓から、霧を透かして見ていると、とつぜん、巨大な蚊のような昆虫が窓ガラスに体当たりしてくる。それを捕食するこうもりのような生物が窓ガラスを割って進入してきたため、内部はパニックになる。
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さらに怪物を、火で焼き殺そうとして火事を引き起こしてしまう。

押しつぶされそうな不安の中、小さな町の住民たちのなかに眠っていた軋轢が目を覚ます。

信仰や学歴による差別や劣等感などなど・・・・が沸き起こりだす。


神の声を聞くことが出来るという狂信者の女がでてきて、町の住民をたきつける。住民のあいだが分裂を始める。

神を信じなかった報いだ!お前たちのせいだ!と喚きだす。


兵士たちの所属するアメリカ軍基地で、異次元に通じる扉を開ける実験をしていて、誤って異次元の生物が、こちらの世界にあふれ出してきたらしいことがわかる。

これはスティーブン・キングの原作では原子力発電所の事故となっているが、映画では、軍隊の実験による事故にしている。

キングの作品によくでてくる中間世界を利用したようだ。

そのため、ホラー映画というより、ねこのひげの好きなSF映画に近くなっている。SFホラー映画かな?

こちらのほうが明快でわかりやすくてよい。


基地でなにが行われていたか知っていた兵士3人のうち、2人は、絶望のあまり首をつって死んでしまう。

残った一人の兵士は、狂信者と化した男に腹を刺された挙句、暴徒と化した住民たちに担がれて生贄として外に放り出され、怪物に襲われる。

次に主人公ドレインの息子が生贄として狙われるが、副店長のオリーが、教祖となった女を射殺する。

副店長オリーは、みためは気弱な男に見えていたが、州の射撃大会のチャンピオンであった。




このまま店に止まりつづけるのは危険と感じた主人公ドレインは、外に逃げ出すことを賛成した人と逃げ出すが、次々に怪物に襲われ、車にたどりついたのはドレイン親子を含めた5人だけだった。

オリーも襲われ食われる。

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車で自宅に向かう途中には、破壊された車が散乱し、怪物に襲われた人々の残骸が転がっている。

町全体が全滅状態だった。

ドレインの自宅でも奥さんが殺されていた。

どこに逃げればいいのか・・・・・・・絶望に追い詰められていく5人。



そこに追い討ちをかけるように、地響きとともに巨大怪物がゆっくりと目の前を横切っていく。
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超巨大怪物を見て絶望する主人公たち・・・・・・・・・霧の中では、地上のすべてが怪物たちの世界に変わっているのか?

アメリカ映画の怪物というのはわけのわからないグロテスクなデザインが多いですね。

エイリアンのような美しい怪物を作れないものか?


ラスト15分に起きる皮肉な結末は、スティーブン・キングの原作とは違い、タラボン監督が考え出したラストであり、キングも「そのアイデアを、執筆中に思いついていたら、僕もそのラストを小説のラストに採用しただろう」と言わしめたほどのラストである。


そこまですることはないではないか?あまりにペシミステックではないか?という映画フアンの声もあるが・・・・・

ハリウッドのというかアメリカ生まれの監督だったら、こういう結末を描かないだろう。

フランク・タラボン監督は、フランス生まれのハンガリー人である。タラボンの両親は、1956年のハンガリー動乱時にフランスに難民として逃れ、フランスでタラボンが生まれた後、タラボンが子供のとき、アメリカに移住した。

そういった生い立ちが、作品に影響をあたえているのかもしれない。


なかなか、おもしろい作品でした。構成もしっかりしているし忌憚がない。さすが『グリーンマイル』の監督である。ありえない話に現実感を持たせる手腕はさすがである。

英雄もいなくて、主人公ドレインも子供を守ろうとする小市民なのがよい。

よくB級映画で見られるようなひどい間抜けがいないのもよい。ごく普通の人間が、怪物でなくても、災害にあったらこういう行動をとるかもしれないという状態が描かれている。

超人的な活躍をする人間が一人もいない。


圧倒的な力の前には抗いがたい絶望しかないのか?


日本人なら、それでも生きていこうとするような気がするけどね。



災害が日常茶飯事の国柄だからね。



それにしても今年は災害が大きすぎて並みのデザスター(Disaster→災害)映画では驚かなくなってしまった。




そんな自分がこわい((+_+))







                                  




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参考YouTube








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参考図書



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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
この監督の「ショーシャンク」好きで
DVD持ってますが、
「ミスト」は全然知りませんでした。
スティーブン・キング
普通の作品は好きなんですが、
ホラーは苦手なので見ないですね。
唯一見たのは「ミザリー」
これはホラーとは言えないかな?
「スタンド・バイ・ミー」や
「シャイン」は好きでした。
ミヤニャン
2011/09/08 08:35
ねこのヒゲさんの説明ウマイですねえ。
これ、見たくなりますよ。
SFホラーですね。たしかに。
結末がどうなるのか・・気になって眠れないじゃないですか(笑)
タフィー104
2011/09/08 09:55
予告編観ました
ストーリーがよくてもラストで台無しになる映画もありますよね。
スティーブンキングで印象に残っているのはやはりスタンドバイミーでしょうか。音楽も盛り上げてましたね♪今は亡きリバーフェニックスも出てました。
古い作品でキャリーも面白かったですよオ。ホラーですがブライアンデパルマが好きな監督なのでw

ラスト15分、気になりますね〜
ひまわり
2011/09/08 12:19
この作品は興味はあったのですが、観てないんですよね。
ホラーだと聞いていたのですが、これだとおっしゃる通り、SFと言った方がいい感じですね(^^ゞ
あらすじを読んでるとき、ちょっと「プライミーバル」が頭に浮かびました
「インディー・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」は、たしかに悲しい出来でしたよね。。。
キーブー
2011/09/08 14:45
☆ ミヤニャンさんへ
『ミスト』は日本ではあたらなかったのでご存じないのは無理ないと思います。
『ショーシャンクの空』はよかったですね。
『ミザリー』のほうがホラーでしょうね。ストカーですからね。
怖いです。
ねこのひげ
2011/09/08 19:53
☆ タフィー104さんへ
楽しんでいただけてねこのひげも書いたかいがあるというものです。
ぜひ、レンタルでも(^^♪
ねこのひげ
2011/09/08 19:56
☆ ひまわりさんへ
『スタンバイミー』は名作ですね。原作もよかったけど、映画もよかったですね。
キングの小説では『アトランティスのこころ』なんかが好きです。
『キャリー』のラストはこわいですね。
キャリーの墓からニュッ! 
ねこのひげ
2011/09/08 20:05
☆ キーブーさんへ
ねこのひげは予告などは観ていたのですが、どうせキングの作品の映画化は・・・・でしたが、まあ、深夜映画だから観てみるかで観たら、思いのほかよかったのです。
そうそう『プライミバール』は時間空間の裂け目から恐竜が出てくるんでしたね。『ミスト』は霧の中に隠れているところがホラーなんでしょうが・・・
はっきりとSFであると宣伝したほうが売れたと思いますけどね。(^_^;)
ねこのひげ
2011/09/08 20:18
オイラはレンタルでこの映画をみました。
最初のあたりの怪物たちの登場シーンでは、また製作費をけちっているのかな?と思いましたが、進むにつれ、なかなかの雰囲気。
確かにラストはびっくりでした。(オイラもバラシません。)
moumou.h53
2011/09/09 12:49
☆ moumou.h53さんへ
さいごの巨大怪獣など暴れてもよさそうですけど、暴れないのが雰囲気が出てよいかったですね。
ねこのひげは、ふだんだとネタバレするんですけど、この作品はネタバレするとおもしろくないのでやめました。(^^ゞ
ねこのひげ
2011/09/09 20:27
何だかすごい映画ですね・・・写真を見るだけでもすごい。でも面白そうです。
深夜・早朝に見たら恐そうな気が
ラストが気になりますね〜
おばちゃん
2011/09/10 10:29
☆ おばちゃんさんへ
それほど怖くはないです。
ラスト・・・・・うん言いたいけど言いません。(^_^;)
ねこのひげ
2011/09/10 19:01

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