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zoom RSS 『たそがれ清兵衛』対『たそがれ清兵衛』

<<   作成日時 : 2011/07/23 06:03   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 22 / トラックバック 0 / コメント 6

『たそがれ清兵衛』というのは真田広之さん主演の映画『たそがれ清兵衛』で知られるようになった藤沢周平さんの短編集『たそがれ清兵衛』のなかの1短編です。
映画が2002年公開でねこのひげの買った短編集は2004年のである。
なぜいまごろ取り上げるかといえば、東日本大震災で本棚から崩れた本を片付けていたら、出てきて、つい読んでしまったからである。
画像



作者や年代順に並べておかないとわからなくなると思って見ながら並べているとつい読んでしまうんですよね。

おかげでなかなか片付きませんですよ。(^^ゞ


映画の『たそがれ清兵衛』は、山田洋二監督の時代劇映画で海外でも評判を取り、アカデミー賞外国映画部門にもノミネートされた佳作である。


藤沢周平さんの小説『たそがれ清兵衛』のほうは読んだことがなかったので、映画を観た後しばらくして買ったのである。
読んでみて驚いたのは、映画とはかなり異なる内容だったことである。

映画では寝ているのがおばあさんであるが、小説では奥さんである。子供もいない。

よって、短編の『たそがれ清兵衛』だけでは映画のような内容にならない。

映画は短編『たそがれ清兵衛』と同短編集に収まっている『祝い人助八』と別の作品『竹光始末』の3本を組み合わせて作られた映画作品だったのである。

長い時間をかけて脚本を練って作られたそうで、さすがの一本でありましたね。

切なさが胸沁みるものがありました。



ちょっと真田さんが美男子すぎるのがいかがなものか?の疑問がありましたが、映画ですからやむ得ないところでしょうか。

『小川の辺』という東山則之さん主演の映画も公開されますが・・・・こちらも美男子過ぎる感がありますかね。



まあ、映画ですからね。


小説の『たそがれ清兵衛』のほうは、外見上の描写はほとんどないので、美男子でもかまわないのでしょうが、他の短編は違います。

その短編集の二作目の『うらなり与右衛門』はタイトルの通り与右衛門の顔が”うらなり”のようなのである。

うらなりとは、へちまのように青白く細長いものを点している言葉で、与右衛門の顔が青いへちまのような顔をしているところから名づけられたあだ名である。
子供の頃からその顔のために、あざけられ、いじめられてきた。

しかし、そのあざけりも大人になってからは影でひそかにささやかれるだけになった。

なぜなら与右衛門が、おとなになったとき無外流の免許皆伝の使い手になったために、面と向かっていうことが躊躇われたのである。

もし、腹を立てさせて果し合いを挑まれたら・・・・ということである。


そのうらなり与右衛門が、藩の政争に巻き込まれ、あらぬ噂を立てられる。

いまでいう不倫をしているという噂が立てられ、20日の逼塞。いまでいう自宅謹慎のようなものになってしまったのである。

困ったのは、その直後に、藩のための借金の秘密交渉に行く家老の護衛を頼まれていたことである。

やむをえず、代わりの者に護衛を頼んで行かせるが、その代わりの護衛が殺されてしまう。つまり、与右衛門が護衛出来ないように不倫の噂をたてた人間がいたのである。

なんとか家老は殺されないですんで交渉は無事にすんだが・・・・噂を立てた人間は・・・・・

で、街中でその噂を立てた人間に因縁をつけさせるように仕向け、殺された人間の仇を討った。


藤原周平さんの短編のほとんどが、このパターンであるかな?

『ごますり陣内』は出額で目が大きく口も大きく、髪の毛が薄い。

『だんまり弥助』は、中背で固太り。顔が浅黒く、ひげが濃く眼が細い。


いずれの作品の主人公の侍たちも、醜男だが、ささやかな生活を甘受している下級武士なのである。だが、その剣の腕のため政争に巻き込まれるのである。



藩の重役同士の派閥争いに巻き込まれていくのである。暗殺や上意討ち、護衛に利用されるのである。

現在の政争と変わらんですな。

あの政治家・・・病死となっているけど、実は・・・・・・・・・自殺となっているけど・・・・・実は・・・・ア・ヤ・シ・イ


江戸時代も、暗殺されたのに病気で亡くなったことにされたようです。


巻き込まれるほうとしてはいい迷惑である。逆恨みされて命を狙われた奴もいる。命令した奴を狙えばいいのに。



隠し剣シリーズというのも面白ですけどね。

映画になった『隠し剣鬼の爪』とか『必死剣鳥刺し』とか・・・・・・小説で読むと面白いのだが、映画になると・・・・えっ!?いまのが秘剣なの?である。

地味というかリアル過ぎて面白くないのである。

短編小説としては、面白いのであるけどね。だが映画としては、とちゅうまでは面白いのだが、隠し剣が表にでたとたん笑ってしまうのである。

眠狂死郎の円月殺法みたいな派手さが欲しいわけではない。


あっこれか!となっとくする秘剣が観たいのであるけどね。


なんか見せ方を変えて欲しい気がする。


隠れた剣だから、地味でいいのかもしれないけどね。

でも、映画だから、面白さというかなっとくする凄まじさみたいなものがほしい。





長編で『秘太刀馬の骨』というのもある。

う、うま?馬?馬の骨?である。

『どこの馬の骨かわからない奴にうちの大事な娘をやれるか!』の馬の骨です。

藤沢さんのタイトルのつけ方もなんかすごいです。


秘太刀の使い手が最後までわからず、まさかこの人が・・・・・・・である。





で、読んでいて思ったのが、子供の頃読んでいた野球漫画である。あのころの野球漫画には、かならず魔球というのが出てきた。

有名なのは『巨人の星』の大リーグボール1号、2号・・・・であるが、そのほか黒い魔球とか消える魔球とか・・・・・・・・色々な魔球がありましたね。

ボールが五つに別れるとか・・・・・・いま思えば陳腐で・・・・・・大リーグボールというのは結局日本人が、ぜったい大リーグに入団できないだろうという前提があったんだね。

だから魔球を作れば大リーグにも勝てるのではないか・・・という発想があったんだろうな。大リーグと日本のプロ野球に、それほどの実力の差があったということかな。


中学のとき野球部の友人が大リーグボールを作ろうと必死になっていたのを思い出します。(笑

「どうだ、消えたろう?」・・・・・「・・・・・いや・・・・・・」・・・・・ガックリ(+_+) 爆笑


いまや高校野球にまで、大リーグから直接スカウトに来てますけどね。

隔世の感ありますね。


日本人が大リーグに参加するようになってから魔球が野球漫画から消えた気がする。

最近は、漫画を読んでないから知らんけど。(^^ゞ


つまり、隠し剣は野球漫画の魔球のようなものかな。


なでしこジャパンが優勝して、男女サッカーも世界レベルになってきたし、スポーツの世界でも『日本人侮りがたし!』と世界中が思うようになったことだろう。


政治家以外は・・・・・・・・(+_+)

つぎは、世界を左右する政治家が出てこないといかんよな。



藤沢周平さんの小説は、下級武士の哀愁があっていいんだけどね。

上からの命令を拒否できない下の人間の悲しさが描かれている。

そういうところがうけているんだろうけど・・・・隠し剣シリーズは映画にしないで欲しいワ。


映画にするなら『たそがれ清兵衛』のようなのだけにして欲しいですね。



『蝉しぐれ』もよかったな。




日本人の気高さとは何ぞや!


日本人が忘れてはいけないものでありますぞ。



                                  








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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
私も、隠し剣の下りを読んでいて『巨人の星』の魔球が頭に浮かんでいました(笑)
巻きあげた砂で隠れるボール、なんていうのもありましたね。グランドに水をまかれてしまって飛雄馬が真っ青になる、なんてシーンがあったような。。。(^◇^)
不倫の噂を立てられて逼塞させられた真意が、そんなところにあったなんて・・・今も昔も、策士はいるんですねえ(;一_一)
キーブー
2011/07/23 12:16
☆ キーブーさんへ
おはようございます♪
でしょ!
そうそう巨人の星でそんなシーンがありましたね。
なでしこジャパンのだれかさんも飲み会に誘われてとんでもないめにあってましたね。
政治家や芸能人だけでなくても気をつけないといけませんね。
どこに落とし穴が待っているかわかりません。(>_<)
ねこのひげ
2011/07/24 05:16
巨人の星!! 梶原イッキの世界ですね。(イッキの漢字忘れちゃいました(~o~))
オイラが覚えているのは、父ちゃんと飛雄馬がうさぎ跳びをするオーブニングのシーンです。
父ちゃんがちゃぶ台をひっくり返すシーンも懐かしいですね。
周平さんの作品は、映画で見るほうが多くなりました。
moumou.h53
2011/07/28 19:17
☆ moumou.h53さんへ
いまや、うさぎ飛びは、関節に悪いので禁止だそうですけどね。
ここのところ、ひんぱんに映画になっているようですね。
ねこのひげ
2011/07/28 20:51
じっくり藤沢周平の世界を堪能させていただきました。
ありがとうございました。
動画いいですね!素敵なブログです。
たそがれ清兵衛
2011/08/28 05:36
☆ たそがれ静兵衛さんへ
お褒めいただき恐縮です。
小説のタイトルをそのままニックネームに使われるということは、よほどの藤沢周平フアンなんですね。
ねこのひげ
2011/08/28 12:37

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