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zoom RSS マイクル・コナリー著『エコー・パーク』

<<   作成日時 : 2011/02/23 04:41   >>

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『エコーパーク』というのは、ロスアンゼルスのドジャースタジアム近郊にある実在する地区と公園の名前である。近くにメジャーリーグのドジャースタジアムがあり、小説内には実在するパークの池や湖の貴婦人像がでてくる。
昼間は美しく見える町並みと公園のある地区だが、付近は不法移民の住宅街であり、売春婦とラテン系ギャングの溜まり場でもある。夜ともなると、コヨーテの遠吠えと銃声が同時に聞こえてくる犯罪多発地区である。
女性のみならず男性でも、夜間に徒歩で散歩などもってのほかの場所である。



小説『エコー・パーク』は、マイクル・コナリー描くところの刑事ハリー・ボッシュを主人公としたハードボイルド・ミステリー小説中、屈指の傑作小説である。
エコー・パークだけでなく、ロスアンゼルスに実在する場所や建物、レストランが出てくる。
ハリー・ボッシュシリーズは1992年の『ナイトホークス』以来15作でているが、日本ではこの12作目の『エコー・パーク』までが翻訳されている。
後、3冊は翻訳されていない。人気があるため、版権料が高騰しているためとか。

マイクル・コナリーの小説は、ハリー・ボッシュ刑事が主人公でない作品でも、ハリー・ボッシュがスピンオフで出てきたりするので、発表年代順に読んだほうが良いという意見もありますが、一冊一冊読んでもおもしろいです。

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エコー・パーク近くの路上で、パトロールの警官が不信な白いバンを止め職務質問したら、積んであるゴミ袋から血が滴っているのが見えた。
開けてみると、2人分の女性の首や手足、胴体が・・・・バラバラ殺人事件である。

さらに、主人公である刑事ハリー・ボッシュが13年間に渡って追い続けていたマリー・ゲスト行方不明事件の犯人は、自分であり、それ以外にも1人の男性と7人の女性を殺害したという。

白いバンの運転手は、計9人を殺した殺人鬼であった。


事件は、連続殺人事件の様を呈する。

殺人鬼の名前は、レイナード・ウェイツ。別名ロバート・サクスン。

しかし、どちらも実在の人物ではなかった。

彼は何者なのか?

本名は?


レイナード・ウェイツという名前とエコーパークが重要な鍵となる。


レイナード・ウェイツの綴りは、Reynard Waits。これを日本語に約すと・・・・・・(^_^.)


レイナード・ウェイツは、到底連続殺人を犯すような人間には見えない。小柄で痩せ型。人ごみの中ではわからなくなるほどのおとなしそうな人物である。

実際、深夜、職務質問を受けるまで、彼の犯した犯罪を誰も知らなかった。

しかし、FBI捜査官であり、ボッシュの恋人でもあるレイチェル・ウォリングは、プロファイリングで典型的な殺人鬼タイプだと言ってのける。

じっさい、アキハバラ無差別殺人事件で7人を殺した彼もそうは見えないものね。


刑事ハリー・ボッシュは、ロスアンゼルス市警の未解決事件課に所属する刑事であり、その性格はダーティ・ハリーを彷彿とさせるが、マイクル・コナリーは、スティーブ・マックイーンの『ブリット』をイメージしたそうである。
実際、ハリー・ボッシュは、ブリットと同じマスタングに乗っている。
直情型の性格のため、しばしば独走し暴走し、窮地におちいるところは、ハリー・キャラハン刑事やブリット刑事とあい通じるものがある。
『ブリット』は2月28日NHKBS2で放映されます。

そのため、しばしば政治的罠や派閥争いに巻き込まれ、ドジを踏む。

アメリカには時効制度がないので何十年前の殺人事件でも逮捕できる。これをコールドケースと呼び、最近では、三浦和義がこれで逮捕された。

しかし、ハリー・ボッシュが犯人と思って追いかけていた人物とレイナード・ウェイツは違う人物であったが、マリー・ゲストを殺して埋めた場所に案内するというので、検事局と別の分署の刑事や警官、保安官がついていくと、隙を見てウェイツは警官二人を射殺し、ボッシュの相棒であるキズミン・ライダーに瀕死の重傷を負わせて逃亡する。

さらにロスアンゼルス市内で女性を誘拐拉致したところを防犯カメラがとらえていて、ボッシュは非難の矢面に立たされる。

こう書いてくると、典型的な警察小説のようですが、ハリー・ボッシュのアイデンティや、犯人の殺人にいたる背景や警察内部の政治権力争い。ロスアンゼルスの町並みや道路、レストランが出てくることにより、実際におきている事件を追いかけているような迫力があり、上下巻ありますが、一気に読ませます。

が、読み終えるのがもったいない気持ちにさせます。

こんどで、再読3回目かな?早く次を翻訳して欲しいですね。英語で読むのはくたびれるので・・・・

と思っていたら去年12月に新しいのが出版されていました。


『死角オーバールック』

気がつきませんでした。買わなければ・・・・・(^^ゞ



警察内部の不正では、検事局の不正が・・・・・・

日本でも、大阪検事局の村木厚子さんの事件というのもありますが、同じことがロスアンゼルスの検事局でも・・・・

しかし、じつは・・・・・・・・


二転三転していきます。


う〜ん、やっぱり海外のハードボイルド・ミステリー小説は、重厚でおもしろいわーっ!(^^♪




                                

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
 このシリーズは読んだことがありませんが、面白そうですね。たしかに、ブリットに似ているようです(~_~)。
 日本のミステリーにも面白いものはありますが、海外ものは重厚さがあるしプロットが面白いですよね。だから、ついあちらものばかり読んでしまいます(^^ゞ。
遊哉
2011/02/23 10:17
☆ 遊哉さんへ
作者本人が、ブリットをイメージしたと言ってますしね。
このボッシュ刑事の名前も面白いのです。
ヒロニエムス・ボッシュといいます。あの有名な『快楽の園』の画家と同姓同名です。親がなぜそんな名前にしたのか?という経歴も語られていきます。
彼のトラウマにもなってます。
ねこのひげ
2011/02/23 19:27
ハリー・ボッシュのシリーズ、たしか1冊だけ読んだことがあります。おもしろかったので続けて読もうと思いつつそのまんまになってました(^^ゞ
そう、画家と同姓同名なんですよね。ヒエロニムスなんて名前、初めて聞いたのでよく覚えてます

今、やっぱり気になったので本棚を捜してみたら・・・ありました!「夜より暗き闇」でした!
キーブー
2011/02/23 22:15
コメントしたのですが、またひっかかったみたいです(T_T)
すみませんが、救出お願いいたします。。。
キーブー
2011/02/23 22:16
☆ キーブーさんへ
10時までメンテナンスだったので救出が遅れました。

最新刊の『死角オーバールック』では、出て行った彼女と・・・・(~_~;)
まだ、読んでいる途中です。(^^ゞ
ねこのひげ
2011/02/24 11:58

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