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zoom RSS 斉藤智裕著『KAGEROU』

<<   作成日時 : 2011/01/04 05:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 7

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正月に読みました。
一言で言えば、とやかくいうほど悪くはない。というところでしょうか?
水嶋ヒロが書いたというので、色眼鏡で見られているけど、処女出版にしては悪くはないです。
無名だったらよかったのにね。でも、無名だったら売れないかもね。(笑
出版社に問題あるけどね。
29ページと30ページの数字が手書きなのと、最後のほうで名前の上に紙を貼って修正してあるのは・・・・
どういうこと?誤字脱字なんて、自費出版ではあるまいし。直す時間がなくなるまで気がつかなかったのかね。

誤字ー名前を間違えたので上にキョウヤと印刷したのを貼ってある。

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脱字ー29ページと30ページのページ数字が印刷されてないのを見つけて、後から手書きで書いたと思われる。

画像画像

















これがファション系の品物だと完全に返品だよ。食料品だと廃棄処分である。洋服は、見えない傷でも売り物にならないのに、出版物はそれが許されるのがふしぎなところだ。

出荷に間に合わないので、一冊一冊編集者社員総動員で修正したんだろうけど・・・・40万冊?60万冊?ご苦労さんというか・・・・

注目されてなければこんなこともしなくてすんだのにね。


本が一番最初に出来上がってきたとき、校正段階で気がつかないとは・・・・・


初歩的ミスもいいところである。


再版では直してると思うけどね・・・・・・・・・・・・


処女出版の初版なのに、斉藤さん、かわいそうである。


作者自身も担当編集者も気がつかなかったのかね。(ーー;)


内容は近未来SF小説の部類ですね。
売り上げが百万部突破したそうなので、ネタバレしても・・・・・・・・・・・・・・。
臓器売買の話です。
しかし、それほど深刻な話ではありません。ライトノベルと言えるでしょうね。


本の帯にある”哀切かつ峻烈な「命」の物語”というのは言いすぎだろうと思いますけどね。99歳の詩人柴田トヨさんの『くじけないで』のほうがはるかに胸に響くものがある。

賞金が2千万だろうと1億だろうと、作品の出来には関係ない話で、あれは出版社の宣伝だからね。○○童話賞で、小学生が大賞もらうのと一緒。

ようは話題づくり。


人生に絶望した40過ぎのおっさん『ヤスオ』が、自殺しようとしているところを止められる。助けようとした男は、臓器売買の男で、自殺するなら臓器を売ってくれと言う。

表の社会では、いまだに不可能であるといわれている臓器移植が、裏の社会では可能になっていて、脳以外の臓器、すべてが移植可能だと言う。

助けた男『キョウヤ』も腕を移植していた。

脳だけは、本人の記憶があるからダメということだが、実際には、他の臓器にも本人の記憶が蓄積されているという話があり、この小説でもそれが語られ、最後のオチになる。

酒好きで肉食の男性から心臓移植されたベジタリアンの女性が、飲めなかった酒を飲み、ステーキをバリバリ食べるようになったという実話もあります。


値段が言われ、医者の検査を受けることになる。最高で3千万円以上、少なくとも2千万以上はもらえるとわかる。

ちょっと安い気もするが、リアルな値段なのかも。

本の表紙に載っている青い十字のついた車に乗せられて、秘密の場所に連れて行かれる。世間に公になってはいけない秘密の会社なのに青い十字のマークをつけていたらまずいと思うけどね。(笑

体の検査をされ、癌が見つかり後半年の命であることがわかる。

最初に言われていたより、臓器の値段が下がるが納得できる値段。

自殺しなくても、癌で死ぬのならと納得する。

デパートでの買い物の最中に渡された薬を飲んで心臓麻痺を起こして倒れる。

死体はニセモノが用意され、両親がニセモノの死体で泣いているあいだに、ヤスオはひそかに臓器会社の車に乗り込むが、そこに美少女が・・・・・・・・乗る車を間違えた。

その美少女は心臓病で、ヤスオの心臓を移植される相手であることがわかる。

この子に移植されるならと、さらに納得する。そして会社の個室で眠らされる。

本当は、それで永遠に起きないまま臓器を取り出され、体を解体されて移植されていくはずで、永遠に起きないはずが、なぜかヤスオは起きてしまう。

そして、あの少女に会う。自分の心臓が、彼女に移植されて彼女が元気なのがわかる。

ふたたび捕まり、眠らされるヤスオ。


こんどこそ永遠に・・・・・・・・・・


しかし、ヤスオは・・・・・


また目覚める。


しかし・・・・・・・・別の・・・・・・・・(~_~;)


このあたりは説明するとおもしろくなくなるかもしれないけど、もうすこしどうしてそうなったのかの状況説明を具体的にしたほうが良いと思う。


おもしろいオチだと思うけどね。


でも、読んで損はない作品だと思いますよ。






人身売買や臓器売買は、現実世界でも行われており、もっと深刻ですし、海外のミステリーや冒険小説ではもっと残酷でシリアスな描写があったりします。


ロシアから間違えて届けられたトランクから、14,5歳に見える素っ裸のロシア人少女が仮死状態で出てきたことから主人公が命を狙われる話とか、アメリカとメキシコ国境で、麻薬取締官が、麻薬を運んでいるトラックと思って捕まえたら、瓶詰めにされた人間の臓器が山のように積まれていて、そこから中南米の少年少女が、マフィアに誘拐されて、生きたまま内臓を取り出されていることが判明するというような凄まじい小説とかがあります。

両書とも、現実に起こっていることを題材にしています。

東南アジアでは、誘拐されて目が覚めたら、腕を切り取られていたとか腎臓を盗まれていたというような話が現実にあります。

中国では、死刑囚の体が切り刻まれて売られてます。人肉料理にされているという話もあります。


日本でも、結婚をエサにされて結婚した女性が、夫の家族から半ば強制的に説得されて、腎臓を夫に提供させられたあと、離婚されたというような事件がありました。


そういった話に比べれば甘いかもしれませんが、これはこれでいいのではないかと思います。

大勢が読みやすいということも大事です。

途中で放り出したくなるほどのグロテスクさもないし、イライラするような難解な言葉も出てこないということは大事なことのように思います。

読んで理解される内容であることは大事です。

この後に、どのような作品が書けるのか?も大事ですけどね。

帯にあるような哀切も峻烈さもないけどね。


無名の作家の場合、初版本が、よほど完成されてないと次がないですが、斉藤智裕さんの場合、俳優というネームバリュウがあるから、多少の未完成は、目をつぶってもらえますけどね。

描写力に難があるな。もっとこと細かく描いて、感情や情景が浮かんでくるようにならなければいかんと思う。


2作目が、ガッカリさせる作品だと次はないでしょうね。




親の七光りでデビューする二世タレントや政治家の多い昨今ですから、連中よりは、とりあえずはましでしょう。

ひきつけるものがなければ、やがて消えていきます。

そこは芸能人と一緒。いかにあきられないようにするか?でしょうね。

ほらっ、超有名芸人の娘なんか、ほとんど消えかけてます。完全に消えたのもいますしね。



政治の世界でも既存の政治家は消えて欲しいですね。中身のない人形みたいな政治家や、古色蒼然とした昔ながらの政治家はいりません。
なんの魅力もないというか嫌悪感のほうが先にたつような政治家ばかりで、情けなさ過ぎです。
これからは、東国原とか橋下とかのような”志高きシロウト”が上に立たなければダメでしょうね。


同じように、これからの小説は、ipadに代表されるようなパソコン関係で読ませるような新しい手段がもっと必要かもしれませんね。


ケータイ小説は、アッというまに消えてしまいましたけどね。



扇情的であればいいというものではありませんね。



デビュー作が見事!と言う意味で言えば、いま『フリーターが家を買う』でブレイク中の有川宏さんの『塩の街』でありましょう。

さらに、4年前に出版された『レインツリーの国』。

これは、すごい!恋愛小説なんだけど、重い難しい話をライトノベル感覚で読ませるうまさには卓越した才能があります。



斉藤智裕さん、読んでみてください。



勉強になると思うよ。



読み手に、書き手の痛みを伝えられる文章を書けるようになってください。



『KAGEROU』。



思っていることは伝わってくるけどね。



もうすこし・・・・・・・・ネ。(^_-)-☆
 






                                  



有川宏さんの小説についてはいずれ記事にします。短編集『阪急電車』が映画化され4月に公開されるようですしね。




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参考文献




KAGEROU
ポプラ社
2010-12-15
齋藤 智裕

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臓器は「商品」か―移植される心 (講談社現代新書)
講談社
出口 顕

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人体市場―商品化される臓器・細胞・DNA
岩波書店
L.アンドルーズ

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
とやかくいうほど悪くはない、ですか。なるほど〜(笑)
題材も、わりと興味深い感じ。図書館で予約して読んでみてもいいかな、なんて思ってます。かーなり順番待ちしなきゃいけないでしょうけど、そんなに急がないし(爆)
次は『阪急電車』ですか?!奇遇ですねえ。実は私も・・・??
キーブー
2011/01/04 19:19
☆ キーブーさんへ
まあ、言ってはなんですが、水嶋ヒロさんだから100万部売れたというのは、否めないでしょうね。

キーブーさんも、有川宏さんを読んでますか?
まだ『塩の街』を含む自衛隊三部作を読み終えてないので、ちょっと、先かも(^^ゞ
ねこのひげ
2011/01/05 04:50
新年明けましておめでとうございます。本年は皆様方にとって素晴らしく良い年になることを祈念いたします。本年もどうぞよろしくお願い いたします。
juliana
2011/01/05 20:25
☆ julianaさんへ
こちらこそ、よろしくお願いします。
ねこのひげ
2011/01/06 04:37
日本では、法律で制限があるようですね。
海外では、特にアジアでは行われているようですね。
貧しい国では、特に。。
大きな、広い中国では、なおさらあるでしょうね。
有名人の本は、他の人が書いて出版されているそうですが、彼は、自分で書いているのですから、すごいです。。。

2011/01/11 10:21
☆ 母さんへ
一年分の現金と引き換えに、臓器を提供する人がいるようですが、後遺症が出て、悲惨なことになっているようです。
そこまでして、他人を犠牲にしてまで命を永らえたいか?とねこのひげなんか思ってしまいますけどね。

小説を書けるというだけですごいですよね。
ねこのひげは、読んでゴタクを並べているだけなんで、申し訳ない気がするときがあります。(^^ゞ
ねこのひげ
2011/01/11 18:40
多分29ページと30ページの手書きや名前を修正したのはわざとだと思います。ちゃんと読めば分かると思いますが
きたろう
2011/09/21 12:32

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