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zoom RSS 『思い出コロッケ』by諸田玲子

<<   作成日時 : 2010/10/01 05:20   >>

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タイトルにだまされたというか、勘違いしたというか・・・・
『コロッケ』『黒豆』『パエリア』『ミートボール』・・・・・と続くので料理のレシピにまつわる軽い短編と思ったのだけど・・・
諸田玲子さんは、時代小説ばかりを書いている女性小説家で、何冊か読んだことがあり、はじめての現代物というので、読んでみたのであるが・・・・・

女性の書く現代物というのは、やっぱりどこか怖い。

ホラー小説やサスペンス小説なんかより日常の出来事を書いた現代小説のほうが怖いときがある。


一作目の『コロッケ』

広告会社のやり手社員で、社交的で人付き合いのいい旦那と、地味で口下手な奥さん。

母親のコロッケをベタ褒めしたことから、家族に受け入れられ、結婚。はでな新婚披露のホームパーティーを開き、テレビ局や、自称俳優や、プランナーを呼んだが、じつは収入が少なく家計はいつも赤字で、もっと見栄えのする一戸建てに住みたいといつも夫婦で思っているが、旦那が派手に使うので貯金もできず実現できない。

さらに、派手好きな旦那が浮気しているのがわかって、その相手を見に行ったら、安普請のアパートに住んでいる、自分より地味な女で溜飲をさげたが、旦那が帰ってこないので、履き慣れたパンプスで女のところにいるはずの旦那のところに。離婚寸前なのに、いまの生活が,かわりそうもない気配がする。

向田邦子さんの『思い出トランプ』への思いを込めたそうで・・・・・


二作目が『黒豆』で、年末に家に帰る女性は、さえない妻子もちの上司と不倫しているが、タクシーに乗ろうとして、古い靴のつま先が口を開ける。

実家に帰ると、暮の大掃除。実家では、姐と弟と名乗る二人に裏の離れを貸しているが・・・・・・・・実は・・・・・・。



三作目の『パエリア』は、化粧品会社に勤める若手サラリーマンが、裕福な彼女の実家に訪問するのに買った新品の革靴がないのでアタフタするうちに、靴を借りにいった先の人間が倒れ・・・・・


で、気がついたが、三作とも、古い靴が出てくるのである。

女性にとって靴にこだわりがあるのだろうか?


どこかの国の独裁者の奥さんも履きもしない靴を何万足も持っていたからな・・・・・




四作目の『ミートボール』は、ハワイなど海外旅行に行きなれた女性が、初めてハワイ旅行に行く旦那と子供2人と姑と舅にイライラカリカリさせられたあげく、ヨットをもったセレブと・・・・・でもそのうんざりしているはずの家族の元に帰っていく。



五作目の『すき焼き』は、東京に住む主人公のところに、田舎から、いつも調子のよかった幼馴染が、訪ねてくるが・・・・帰った後で、彼の会社が倒産したことを知る。幼馴染は行方不明になり、やがて西成で死んでいるのが見つかる。

彼が、自分のところにきたのは・・・・・



六作目の『シチュー』はライブ・ハウスでギターをひいている売れないミュージッシャンと付き合っている女性。付き合う男性によって生活を左右されるタイプ。

でも、クリームシチューだけは小麦粉から作る。焦がさないように・・・・・・・

ジョン・レノンが殺された夜のライブで・・・・・・・

(余談ではあるが、埼玉県大宮市のジョン・レノンミュージアムが昨日9月30日を持って閉館されたそうである。)




最後の七作目の『ペリーニ』は、姉妹が父親の女のところに乗り込むが、返り討ちにあった後に、主人公が付き合っていた男がとんでもない男だったことがわかる。

ペリーニとは、桃をミキサーにかけて、シャンパンを注ぐカクテル。ヘミングウェイが好きだったそうだけど・・・?

ヘミングウェイの好きなカクテルは冷えたダイキリだったと思ったが・・・・あれは、キューバでか?・・・・・女性を口説くときにはベリーニか・・・・・・・な?

でも、女性にベリーニを勧めるような男は、ろくな男じゃあないけどね。




こういう日常的な話のなかに起きる事件を書かせたら男は女性に勝てませんけどね。

男が書く恋愛小説は、男に都合が良すぎるしね。そんなことで、女性が男になびくか!というのが多いな。

中高生向けのケータイ小説はアリエネーッ!の連続で話にならんけどね。昔の少女漫画の世界みたいなもんだね。

妄想小説だからイイジャン!ということではあるけどね。



でも、現実の生活に材をとった小説というのは、読み終わったときくたびれるんだよね。


小説の中にまで、生活臭がただようのはかなわんのですので。




向田邦子さんのトリュビュート小説ということらしいが、やはり、諸田さんは、時代劇小説だけにして欲しいな。



女性の書く時代劇小説は、やさしくて好きなんだよね。

最近のお気に入りの時代小説作家は宇江佐真理さんです。宇江佐さんの時代小説は、女性特有のやさしさがあってよいですね。



男が書くと、大河にしろ、事件物にしろ、ラストできちんと解決してカタルシスがあるんだけど、女性の書く小説は解決しないよね。


男は有罪を判決されて懲役何年の刑期を終えて出てくると、それでいいじゃない終わったと思うんだけど・・・・・
女性は、何年前も前、時には10年20年も前のことを、突然言い出すものね。


「えっ?それはいま関係ないじゃない」と思う昔の話を持ち出されて男としては戸惑うんだよね。女性の中では終わってなかったりするんだろうね。


小川糸さんの『食堂かたつむり』でもそうだけど、逃げた恋人のインド人は、途中かラストで出てくるのか?と思ったら、結局最後まで出てこなくて終わってしまったりするのは、そういう女性特有の性格によるものかもね。


女性の中では、つねに解決してない部分というのがあるということなんだろうね。





                                    





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参考資料






思い出コロッケ
新潮社
諸田 玲子

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文藝春秋
2010-07-09
諸田 玲子

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
面白そうな作家さんの作品集ですね。
女性は男性よりも現実をしっかり見つめているという事でしょうか。
それで表現が現実的になり、身にしみたりして・・・。
女性は靴が好きですよ〜。何足あっても足りないと思っているかも。

そういえば先日引用した文の映画(お熱いのがお好き)に出ていたトニー・カーチスが亡くなりましたね。
おばちゃん
2010/10/01 10:30
☆ おばちゃんさんへ
作者の諸田さんがあとがきで書いてますが、身近で起きたことを題材にしているそうです。
それでなおさら現実感があるのかと納得しました。

ついに主役三人とも亡くなってしまいましたが、映画『お暑いのがお好き』は永遠に残る名作でありますね。(^^♪
ねこのひげ
2010/10/01 12:18
>でも、現実の生活に材をとった小説というのは、読み終わったときくたびれ るんだよね。
 小説の中にまで、生活臭がただようのはかなわんのですので。

私が現代もので実生活をそのまま題材にした小説や映画を避ける理由はまさにこれなんですよね(笑)
そう、カタルシスがないですよね。じんわり疲れる終わり方で。

それにしても、ペリーニって桃とシャンパンですかそれはおいしそう。でも、これを女性に勧める男はロクな男じゃないんですか?んじゃ気をつけます(自爆)
キーブー
2010/10/01 17:14
☆ キーブーさんへ
たぶん、キーブさんは、嫌いなタイプの小説だろうと思ってました。(^^ゞ

ピンク色で、口当たりがいいので、女性に人気のカクテルですが、アルコール度数がけっこう高いのです。
気がついたら・・・・ 
ねこのひげ
2010/10/01 19:19
何だか美味しそうで、身近な感じのタイトルですね。
でも・・読後に疲れが残るんですか?^^;
遠慮しておいたほうが無難ですね。

パエリア鍋欲しいな〜。。
外で、大勢で食べたら美味しいだろうな。)^o^(
私は、もつぱら食欲の秋!驀進中〜。
ayu
2010/10/01 23:47
ねこのひげも、タイトルにひかれて買ったのですが・・・・・
料理のレシピとそれにまつわるほのぼのとした話と思ったら・・・・
好きな人は好きかも・・・・

おおきなパエリア鍋で、パエリアを作って、テーブルのまんなかにデン!と置いて、青空の下、秋の紅葉と富士山を見ながら、スペインみたいに、大勢で、大騒ぎしながら食べたらおいしいでしょうね。 
ねこのひげ
2010/10/02 04:41
暗い小説は、読みませんね。
韓国ドラマも、サクセスストーリーを好んで観ます。
子供の頃、読んですごく嫌な気持ちになった本は、怒りの葡萄です。
この本は、ひどく考えさせられました。
沢山の人達が、他の州に行ったら何か仕事があると思い、移動していくのです。
塩漬けのお肉を食べたり、亡くなってしまったお年寄りを道端に埋めてしまう。。。アメリカという国は、こんな暮らしをしているのかと思いました。
イライラとした、人達がそれでも、人間らしく生きようと必死に暮らす様子です。
どうして、怒りの葡萄というのかも、知りました。
怒りが、葡萄のように実るからです。
ジョンレノンミュージアムに行きました。29日です。
本で、ジョンの生い立ちは、知っていましたが、その経緯が年譜のように記されていました。イマジンの音楽と映像が、一番良かったです。
彼と、ヨーコさんの等身大でしょうか。。写真がありました。
夫も、私も、横に立ち写真を撮りました。
ジョンの等身大だとしたら、かなり細い方でしたね。
もう、閉館しましたね。。残念です。

2010/10/02 23:36
ねこのひげさん。こんばんはぁ
最近のあゆ民は本を読むことから遠ざかっているような気がします。
集中力が無いんですよぉ

「女性の中では、つねに解決してない部分というのがあるということなんだろうね。」

ははは・・・そうかも知れないですねぇ
あゆ民もそうなのかなぁ
あまり深く考えたことないですけど・・・。

予断ですが
以前教えて頂いた動画の載せ方で
初めて動画が載せられましたぁ
ただ画面のサイズが変なことになってしまいましたが・・・。
今回の動画を載せたブログにねこのひげさんのお名前を記載させて頂いたのですが・・・。
お名前を出して良いのか解らなくて「ねこ○○げさん」と書かせて頂きました。中の文字を○○に・・・。
ごめんなさい。勝手にお名前を出してしまって。
あゆ民
2010/10/03 04:08
☆ 母さんへ
暗くはないんですけどね・・・(^^ゞ
日常の生活の中に起きるどうしよもない出来事を書いてあるんです。
こういうのを読まされても・・・・です。
『怒りの葡萄』
これも呼んだことあります。世界文学全集にはいていて、中学生の頃、オフクロが買ってきたんです。
読んでくたびれました。
でも、いまもアメリカの暗部では続いているんですけどね。

『ジョン・レノンミュージアム』行かれましたか。
入場者数が減っているそうで、閉館になるのはしかたないのかな。
ねこのひげ
2010/10/03 07:10
☆ あゆ民さんへ
女性は気が付かなくて、あたりまえと思って言うんだけど、男としては、とっくに忘れていたことを持ち出されて『いま、それを言うか!?』と絶句するんですよ。(笑)

名前はだされてもかまいませんよ。コメント欄をみればわかるわけで・・・
気にしなくて大丈夫です。
画面サイズが変というより、画面が切れてますね。
ねこのひげもくわしくないのでわかりませんが・・・・(?_?)
ウェブリブログ事務局のお知らせのところを見ると、画像の表示が遅くなる状態が続いているとの事なので、その影響のせいかもしれませんね。^_^;
しばらく待ってまたチャレンジしてみてください。(^^♪
ねこのひげ
2010/10/03 07:31
男と女、これはもう異質のもんで、解決なんてできない、解決するとなると一方を絶滅しなないといけない--と言う風に中沢先生が河合先生との対談の本に書いてありました。タイムリーでしたのでここに記載させていただきました。

本文の趣旨とねこひげさんの言わんとしていることからずれているかもしれませんがー
日本人女性の態度(?)あるいは女性作家の小説の手法は良く言えば日本人特有の曖昧の美、悪く言えば、しつこさ。
日本人男性の態度、あるいは男性作家の手法というのは、解決してるのではなくて、切り捨てるってことで、ケリをつけるというか、嫌なことは忘れる、あるいは本当に忘れてしまえる・・・ってとこかな?と思うんですね、私。
女性は持久力があるんですよ、良くも悪くも。
男性が終わったことと思っても、解決は双方間に成立するもので、やっぱり解決なぞしてないんですわ〜永遠に〜〜。どちらか一方を絶滅させるとしたら、どっちが残るのか・・・ナ
それが男性にとっては「こわい」と感じる所以でしょうか〜〜。
失礼なことを、失礼しましたー。
くろねこ・ぷぅ
2010/10/06 16:30
☆くろねこ・ぷぅさんへ
女性が、絶滅するのは困るんですけど(笑
女性は、まるっきり関係ないことをひっぱってくるのがすごいと思うんですよ。
男は、順序だてて構築していくのうまいんですね。
たとえると、ビルを建設するとき、女性はやにわに屋上から作り、あいだの階が抜けていても、完成させてしまう。
男は、1階から作り、きちんと屋上まで作って完成させる。
1階の上になにもなくて空中に屋上が浮いていることに男はコワーッと思うんだけど、女性はどこがおかしいの?と・・・・

別に失礼ではないですよ。違う意見が聞けたほうがおもしろいです。ムチャクチャな悪口雑言は困るけど、おなじ意見だけではおもしろくないです。(^^♪
ねこのひげ
2010/10/07 05:06

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『思い出コロッケ』by諸田玲子 ねこのひげ/BIGLOBEウェブリブログ
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